「悲しいのは ちょっとだけ」
時間 計算したら
すれ違ちゃうかもって
でも いざ席を立ったら
ちょっと早くて
そんな事 なさそうだから
いいや って
油断した
僕を轢き殺しそうなスピードで
脇を抜けられて
見えてなかったんだから
って言い聞かせたけど
恐くなって 家に帰って
教えてくれた
強い酒を呑んでしまった
一杯だけ だったんだけど
体調が
ずっと あんましだったせいか
も一回
行かなきゃならない時間には
ちょっと
フラフラしてた
到着したら
忘れ物してて
また 家に帰った時には
もう 歩けないぽくて
靴 履いたまま
少し 眠ってしまった
でも 行かなきゃって
無理矢理 行ったんだけど
絶対 だめぽくて
近くの駐車場で 倒れるように
眠ってしまった
多分 寝ちゃだめって
くらいの意識はあったんだろう
何とか 「少し」で起き上がって
ちゃんと 行って
用事を済まして
タクシーで帰った
起きたら 随分 時間が経ってて
やっぱり泣いた跡みたいの
あって
あんま無理して
動画とか音楽とか
聴かなくてもいいかも知れない
具合悪くってごめんね って
言っちゃえばいいかも知れない
でも
嬉しくて
他の誰かの時と違って
良かったです
って嘘つかなくていいから
ホントに
好きな音楽だったり
ホントに笑ける動画だったりするから
でも
もう
無理しちゃだめかも知れない
別に本気で
すすめてくれてる訳じゃないんだし
ただ 話の流れで
教えてくれてるだけなんだし
感動しちゃったけど
ホントは泣いちゃったけど
そんな事 内緒にしとこう
観なかったもんって 笑おう
その帰りに
君に轢き殺されそうに
なった事も
なんか
なんか
悲しいから
頭の中で ずっとずっと
ぐるぐる回ってる
あの映画の映像と
音楽が
やっぱり
悲しいから
-'16,10,21-