「元日」
仕事中で忙しかったけど
見逃してなるもんか
って カウントしてた
00:00になった途端
『おめでとうーーー!』って
心ん中で
君に 絶叫した
直後に同僚から新年の挨拶されて
危機一髪の
滑り込みセーフだった
君が一番じゃなきゃ やだ
一手早く言われてたら
そいつをぶん殴ってたであろう
君はなにしてんのかな
って 思いながらだったから
そのあともニコニコ仕事できた
君がここを辞める少し前に
『タバコ、止めよっかな』って
『どう思います?』って
意見を求める形で
話題を提供するのが
とても自然に上手な君だから
単なる話の接ぎ穂と知ってて
『好きな子がタバコ吸うんなら
止めない方が』って答えた
『ご飯とか映画の後に吸いたいとき
吸わない彼氏の前じゃ
女の子は言い出しにくいし』
したら君は すごい簡単に
『じゃあ止めるのやめた』って
あっさり過ぎて笑ってたけど
君が今、好きな子は
タバコ吸うんだ って
ぼんやり 淡く 切なかった
君がここを辞める寸前くらい
君の好きだった映画の主題歌の話してて
僕がその時に
好きだったフレーズを言ったら
君も
『僕は
「君の髪や瞳だけで胸が」
ってとこが』
って答えてくれたけど
言ってる途中から君の目は
『しまった』って
かぎろいを見せていて
それは 君が言ってる途中から
僕が
失恋したみたいな目で
君を見つめてたせいだ
掛け持ちしてたバイト先のこと
君は どこを境にか
切り取るようにしなくなってた
僕が君を好き過ぎて
壊れてたから
そこには きっと
もっと僕が
壊れそうな話があったから
優しい 優しい 君は
そこを避けてくれてるんだ
って
君は 知らないけど
僕は
他の人ん時と違って
君に やきもちはやけない
色んな偶然が
君と出会えさせてくれて
色んな成り行きが
君を好きにさせてくれて
そんだけでも
分不相応なのに
そんなに身のほど知らずじゃない
だから
胸が痛くなるような子のこと
話してくれても
良かったのに
僕は
そのフレーズを聞いた時みたく
やっぱり
ぼんやり 淡く
切なくなったと
思うけど
あれから一年以上が過ぎて
僕は変わらず
君のことしか考えてない
こないだ君は
チキンを二種類
二個ずつ買ってったけど
もりもりぜーんぶ
一人で食べちゃう君とか
お友達とげらげら
笑いながら食べてる君とか
『えー、二個はムリかもー』って
彼女の食べかけを
パックン って
たいらげたげる君とか
思い描くだけで
僕は
幸せで
幸せで
ちょっと、ヘンな人みたいで
困難である
元旦の仕事明けの帰路で
僕は
君に
『おめでとうー』
『おめでとうーー』って
歌うみたいに帰ってた
君に出会えて、
二年に なるね
僕は ずっと
きっと ずっと
君が一番じゃなきゃ いやだ
でなきゃ 多分
なんか 絶対
僕は おかしくなっちゃう
誰を おいといても
何を ほったらかしといても
君が一番な一年を
また、今年も
過ごせますように
おめでとうー
おめでとうーー
この世で 一番 好きな君が
もっともっと 幸せな一年で
ありますよー
おめでとうー
おめでとうーー
おめでとうーーー
-'18,01,03-