「僕が変わってしまったんだろう」
最近 前みたいに
泣かなくなった
小さい子供をあやすように
根気よく言い含めるように
仕方ないんだよ
仕方ないんだよ
繰り返し 繰り返し
なだめ続けて
泣き疲れた子が
ゆっくり 眠りに就くように
だから きっと
僕が変わってしまったんだろう
君は新しい展開と
ここを離れる嬉しさで
いっぱいみたいだから
前とおんなじ
とても素直で正直な君のまま
それでも君は
僕に優しいままだけど
その優しさは
変わってしまった
きっと
僕が変わってしまったからだろう
誰にでも優しいように
僕にも優しい
犬猫にも優しいように
僕にも優しい
それだけでも
幸せで、
幸せ過ぎて、
仕方なかったのに
今は
壊れた僕を 労るように
泣き疲れた子供を 慈しむように
これ以上 傷つけないように
大きな 大きな
大きな羽で
傷に触れないよう
気をつけながら
包み込むように
あたたかく 優しい
きっと
変わってしまった僕が
そう感じるんだろう
そう 感じたいんだろう
そう感じたい僕が
眠りに就いた子供の耳元で
小さく囁く
本当は
犬猫よりは優しくされていたのかも
本当は
自分で卑屈になる事で
逃げてたよりも
うんと大事に
してくれていたのかも
ずっと ずっと
包み込むように
それは
大切な家族や
大好きな女の子への優しさと
全く別種の優しさでも
ずっと ずっと
包み込むように
眠れずに
泣いてばかりいた僕なら
瞬時に否定するような
厚かましい
恥ずかしい思いが
もう
夢の始まりだから
もう
思い出になるんだから
そう感じたがってるんだろう
夢の入り口で
眠りかけの子供が
目を閉じたまま
涙を流す
君の事では
たくさんの涙をもらったけれど
こんな暖かい
幸せな涙も
産まれてきて
はじめてで
君は
最後の最後まで
はじめてをくれる
慣れた手順さえ踏んでいれば
残りの人生なんか
何も考えなくても
すぐ終わる
そう信じてた僕を
全部、
全部、
片っ端から
ひっくり返して、
片付けられないくらい
はじめてだらけにして
でも
そのほとんどは
僕の一人勝手な思い込みで
君は
最初っから
最後まで
変わってないんだろう
でも もう
僕は変わってしまったから
もう
眠りに就きかけてしまったから
都合のいいように
現実を上書きして、と
誰に笑われても構わない
後は幸せな夢を見よう
眠ったまんま
幸せな涙を流しながら
ずっと ずっと
二度と会えない
君の夢だけ見ていよう
永遠の夢のなか、
この世で一番大好きな
君の名前に
ずっと
ずっと
うもれていよう
大好きな 君の
大きな 大きな
大きな羽に
ずっと
ずっと
包まれながら
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