ブログネタ:好きなジブリ映画は?
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好きな、というならそりゃもうどれもこれも。


というか、どういう定義をもって「ジブリ作品」とするかという話からすると、


正確にはおそらく「天空の城ラピュタ」以降がそれになると思うんですよね。


「スタジオジブリ」として手がけているのはこの作品が初ですので。




で す が。




宮崎駿監督の存在感をもってジブリ作品と呼んでいいのなら、


私にとっての一番は断然「風の谷のナウシカ」です。


風の谷のナウシカ



¥4,035

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初めて劇場で見たときの驚きの大きさは、今でもはっきりと思い出せます。


まだ子供だった私の考え方を、根っこからひっくりかえしてくれた素晴らしい出会いでした。




3度立て続けに込み上げるものを感じて、泣いたことをよく覚えています。


ナウシカが迫りくる王蟲に跳ね上げられた瞬間。


「姫姉さま、死んじゃった…」と、谷の少女が呟くシーン。


そしてラスト、ナウシカが王蟲の触手に持ち上げれて、テトに笑いかけたシーン。


環境問題、などという難しい言葉は分からなくても、感覚として、


ヒトと自然の在りようについて、理解していくべきなのだと、考えるべきなのだと思いました。




劇場で見てから原作が漫画としてアニメージュで連載されていることを知り、すぐに購入しました。


勿論、親に頼んで買ってもらいました。


父親は私を連れて一緒にスクリーンでナウシカを観ていました。


ですから、この作品の与える力とその方向性が子供に良いと理解してくれていたので、


アニメ専門誌というものがマイナーだったその頃にも関わらず、


なんの反対もなく、寧ろ歓迎して私のおねだりを聞いてくれました。




そして作品が更に深く続いているのだと分かり、アニメージュは毎月私の手元に届くようになりました。


ビデオになるや、それもすぐに購入しました。


テープが伸びてしまうほど(実際その後ビデオは2度購入)、


それこそ台詞を全部覚えてしまうほどに繰り返し繰り返し見ました。


曲も頭からはなれなくなり、数あるサントラの中から「鳥の人」を買って貰いました。


ナウシカのイメージキャラクターとして選ばれた安田成美さんのシングルレコードも買いました。


B面の「風の妖精」も空で歌えるくらい、これもまた何度も何度も聞きました。


ナウシカのファンブック等も、親にお願いできる程度の値段のものは、できる限り買って貰いました。




その頃、私の中はナウシカの世界でいっぱいでした。


魅了されてとりつかれて、もう何も目に入りませんでした。


私の中で、彼女は「憧れの人」になりました。




その後、ラピュタからはじまって、ジブリの作品は欠かさず見ています。


DVDで手元に持っているのは、ナウシカとラピュタ、それにトトロ、魔女の宅急便、ルパン3世カリオストロの城、


この5作品です。


どうも、分かりやすい作品が好きなようです(笑)。




いい作品はスクリーンで見るべきだ、というのを感覚として消化したのもこの作品だったと思います。


家でビデオで見返したとき、ナウシカがユパ様と出会ってからメーヴェに乗って崖から空へと飛び出すシーン、


あの場面で、私は恐怖をちっとも感じない自分に驚いたんです。




スクリーンで見たときは、その崖にとんでもない高さを感じて、一瞬「怖い」と思ったんです。


だからこそ、そのすぐ後のシーンを、


ナウシカがメーヴェの上に身体をくるりと持ち上げて空を舞ったシーンを、


あまりにも鮮やかに感じて感動したからです。




事実、その後地元でリバイバルでナウシカの上映があり足を運んだ際には、


初めて観た時と同じように感じました。


やっぱり劇場で見た方がいいと、子供心に思ったものです。




それから少し経ってからだと思いますが、雑誌で見つけた宮崎駿さんの言葉を今でも覚えています。


出典も明らかでない上うろ覚えなので、言葉は多少違うと思うのですが、


人間と自然の共存なんておこがましいことを言いたいわけではない、


人間は、自然にお願いしてその隅に住まわせてもらっているんだ、


人間は自然の前では本当にちっぽけなものなんだ、


そのような趣旨だったと思います。




そして、その言葉…というか、意図すること、それは酷くストレートに私の心に刺さりました。




あの年でナウシカという作品と出会っていなければ、今の自分はないと言えるほど、


私の人生観というものを大きく変えてくれました。


エンターテインメントという視点だけで扱えないくらい、私の中では今も大きな存在です。




今見返すと、全てセル画で仕上げている、しかも色数も少なかった時代の作品ですから、


確かに「古い」と感じる点は沢山あります。


けれど観ているうちに、そんなことは蚊帳の外の話になってしまって、


いつのまにか物語にすっかり引き込まれてしまいます。




映像技術、作画も含めて「作品」であることは当たり前です。


その古さを考えても、それでも今尚ナウシカは名作であると思います。




いろんな意味で醜く、物騒な時代ではありますが、


それでも、ナウシカが発表されたときにこの日本に生まれ生きてそれにめぐり合えた、


その幸福を、ずっと重く嬉しく思います。


そしてそんな風に感じられる自分のことも、少しだけ好きです。なんて(笑)。