STEINS;GATE | チャペクシタプニシコトロblog

チャペクシタプニシコトロblog

演劇・イベントの感想
料理の写真など
気まぐれblog

舞台『シュタインズ・ゲート』稽古レポート。名作ゲーム舞台化の魅力に迫る!

SFゲーム原作の舞台『シュタインズ・ゲート』。ゲームが舞台になるってどういうこと!?いまいちピンと来なかった記者が、上演を翌週に控えた稽古の現場に突撃レポート!人間が演じる名作ゲーム舞台化の魅力に迫る。


稽古場レポート

原作はゲーム『シュタインズ・ゲート』。厨二病の岡部倫太郎(通称オカリン)が、自称『狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真』を名乗り、秋葉原の『未来ガジェット研究所』でラボのメンバー(通称:ラボメン)と繰り広げる物語。彼が、ヒロイン・牧瀬紅莉栖の死体を目撃してしまうことからストーリーがはじまじまる。偶然にも発明してしまったタイムマシーンを手に、いくつもの過去や未来を経験しながら、主人公・オカリンが最後に選ぶ世界を描くSFサスペンス。萌えキャラが多数登場するもの本作の特徴。



すでに1カ月程度の稽古を積んだキャスト&スタッフは、お互い遠慮することなく、声を掛け合って丹念に確認作業に励んでいた。出演者のみなさんが動きやすいラフな格好をされている中、唯一オカリンこと主人公・岡部倫太郎役の渡辺大輔氏だけがキャラクターの象徴である白衣を着て、良い感じに周りから浮いている。さすがオカリンである。



 この舞台には原作ゲームのマルチエンディング方式を模して6編のストーリー・ルートが用意されており、物語の発起となる天才ヒロイン『紅莉栖編』、オカリンの幼なじみ『まゆり編』、メイド喫茶店員のカリスマ『フェイリス編』、男の娘『るか編』、突如現れるバイト戦士『鈴羽編』と、『シュタインズ・ゲート編』。



この日、見せてもらったのは全作を通してキーとなる一幕のオープニング部分。
 ある意味、全員が主人公である本作のストーリー概要やキャラクターの関係性などが、この数分でわかるようになっている。イメージシーンと呼ばれる手法で、アニメ版のオープニング曲でもあるいとうかなこさんの『Hacking To The Gate』をバックにキャストによる、めくるめく“動く相関図”。映像で言うところのダイジェスト版が、目の前で再現される。これを観て「ゲームの舞台化ってこういうこと」と理解。ラボメンが談笑していたり、オカリンと紅莉栖が痴話喧嘩していたり、原作ファンにとっては脳内で名シーンが甦ることだろう。





また、『まゆり編』の部分稽古では、内容に関してはネタバレになるので明言しないが、オカリンと、彼をずっと支えてきた存在である幼なじみ・まゆりとの、互いの想いが伝わる名場面がいくつも演じられていた。小池里奈ちゃんの初々しさが“まゆしぃ”の天然キャラに重なる。自己中心的なオカリンがまゆりを労わるお芝居は、胸にグッとくる。目の前で展開される彼らのやり取りは、自分もその世界にいるような錯覚を覚えた。これがライブの良さなんだろう。



想像していた以上に『シュタインズ・ゲート』に仕上がっていて興味深く拝見させてもらった稽古取材。個人的に特に注目したのは、ダルこと橋田至役の長友光弘(響)さんの徹底した役作りと、鈴羽役・佃井皆美さんのアクションシーン!そして、小道具さんが再現した『電話レンジ(仮)』。また、1ルート観た上で別ルートを観ると序盤からの細かい伏線にも気が付くはずだ。それぞれ要チェックである。千秋楽公演以外はすでにお客様からのDメールによって演目が決まっているので、最後の"運命石の扉"はあなたの手で選んで欲しい。ぜひ、劇場へ!



[取材・文=神宮司香]
[撮影=渡辺マコト]


公演概要



LIVING ADV『STEINS;GATE』

<公演日程・会場>
2013/10/12(土)~10/20(日) Zepp DiverCity TOKYO (東京都)

<キャスト&スタッフ> 
出演:渡辺大輔/外岡えりか/小池里奈/長友光弘/佃井皆美/上田理絵/
杉本有美/伊倉愛美/小川輝晃/他
企画・原作:志倉千代丸 
脚本・演出:西田大輔 
シナリオ監修:林直孝 松原達也

▼公演回ごとのルート
12日(土)13:00まゆり編/18:00 るか編
(★=るか編終演後、いとうかなこミニライブ開催)
13日(日)13:00フェイリス編/18:00シュタインズ・ゲート編
14日(月・祝)13:00鈴羽編/18:00紅莉栖編
15日(火)休演日
16日(水)18:30シュタインズ・ゲート編(★=終演後、彩音ミニライブ開催)
17日(木)18:30紅莉栖編
18日(金)18:30るか編
19日(土)13:00まゆり編/18:00シュタインズ・ゲート編
20日(日)12:30紅莉栖編/17:30X
※X =千秋楽公演は上演期間中に劇場内から携帯で投票してルート決定!