4月が終わり、早くも5月中旬を迎えるというこの時期には注意を要する。
世間でも「5月病」などといふ、病を耳にするではないか。
ワタクシは第一志望合格♡を目指して浪人生活を送っていた過去があるので、この話についてはよく分かる。

これは既卒生にとって最初の試練と言っても過言ではない。

浪人生になれば、予習と新たな学習と復習をひたすら休みなく繰り返すといった、極めて単調な1年を送ることとなる。
(「新たな学習」は全く新しいわけではなく、基本的には高校の復習と同義であるから、人によっては復習オンリーとなる。)
この単調で、苦しい生活に打ち勝ったもののみが、合格への挑戦権を手にできるわけだ。
しかし、頑張ったからといって必ず報われるわけではないところが辛いところである。
「東大にあと1点で落ちた」、「あと0.1点で落ちた」、「漢字が書ければ合格していた」といった類の話は死ぬほど聞いた。
ワタクシも、同じ様な経験をしている(東大ではありません)。
非情にも、英語(か物理)のたった一問(客観問題)で運命が大きく変わってしまったのだ。
こうして夢破れ、現役のころに合格した大学へと進学(正確には復学)することとなったわけだが、今でも再受験を考えているほど悔しい。
悔しいなどといった言葉で表現できないほど悔しい。
予備校の校舎長に受験終了から2ヶ月ほどして報告をしたが、「君は〇〇大学に行く運命なのだよ」といふ言葉をかけられた。
正直、私としては「運命」などという言葉で片付けるつもりは毛頭ない。
 
もし、現在在籍している大学を卒業してもこの気持ちが変わらなければ、再挑戦を決断することとしよう。