仕事を辞めて一年が過ぎた。
そろそろ油絵を描こうと思って道具をチェックした。
パレットには昔描いてた時の絵の具がカチカチになってこびりついている。
それをカッターで平らにならした。
絵の具の使い差しのチューブも中身がカチカチになって使えないものを
30~40個は捨てた。
筆洗いのブリキのバケツは錆びて穴が開いていた。
これは中に残っていたクリーナーと沈殿していた絵具を処理してから捨てた。

描く準備をしながら要らぬことも考えたりしている。
趣味の絵を描いてこの先作品を幾つも残したとして、自分が死んだ後は
それらの作品は家族にとっては迷惑になりはしないか?
名のある作家さんならまだしも無名の自分が趣味で描いていた絵なぞはゴミにしかならない。
そんなものを数多く残してしまっていいのであろうか…
そんなことを考えてしまうのである。

死んだ後のことなんか知るか~
それぐらいの気持ちでのほほーんといればいいのかな。