とても古い静かな喫茶店に最近来ている。
朝も、可能な日は昼も。
そこでは、お客さんが
静かな声で話し、
店内からは小さなオルゴール音しか聞こえない。
何度か仕事をそこでしたくて、
パソコンを持ち込んだけれど、
キータッチする音すらうるさく感じて
パソコンを開く事をやめた。
珈琲はサイフォン。
(やめていたカフェインをここ一ヶ月とるようになった)
大きな窓からは、車がゴーゴーと音を立てて走っているのが見える。
その音が店内に入ってきているのに
店内は静かだ。
実に不思議な店なのだ。
宮沢賢治がこの店を書くのであれば、
音が忘れた喫茶店、か。
今日の店内には、黒いFILAのマウンテンパーカーを着た初老の男性。
奥席のボックスには、ネイビーのJKを着た年配の男性二人が
週刊誌に書かれた南海トラフの地震記事とツィッターの話しを
ボソボソと話し込んでいる。
わたしの横では、ハムサンドを食べながら
読売を読む50代ぐらいの男性。
見事に男しかいない。
これをInto the wildと見る。
想像性の欠如が
想像性のない世界を生み
想像性のない子供を育て
想像性のない大人を育成し
想像性のない愛を組み立て
想像性のない死を呼ぶ
そんな景色を眺めながら
20年前ぐらいに
そんなことを考えてたなと
そんなことを思い出した。
さて。
席を立とう。
