仕事が押し、
深夜に出発予定が早朝になった。
今回は、金沢を経由して新潟。
新潟の雪が恋しくなっていた時だったから、
嬉しい出張でもあった。
間も無く、
金沢-東京の新幹線が開通する。
移動速度を考えれば、関西からだと
東京に一旦出てからなので
こちらから向かうには、
そこまで大きな変化はないかなと感じる。
けれど、
金沢を愛する人間としては
手段が増えること
これは実にありがたい。
金沢に着いたのか、昼過ぎ。
雪もほとんどない駅前で、
知人と合流し
早速ミーティングを始める。
彼は今年、
金沢でブランドを立ち上がるのだ。
金沢での立ち上げは
未来性がある。
これは、本音だが
それが熟す前に本丸を金沢にと
決意した彼は潔い。
その潔よさには熱がある
ポジティブなエネルギーの交換は
なににも変え難いものがある
立ち上がりまで、二ヶ月。
飛ばしましょう。
ミーティングを終え
書類を渡し
すぐ新潟に向かう。
天候は晴れ。
吹雪をどこかで希望していたが
今日は見れそうにもない。
長岡を過ぎた。
車内から外を眺める。
あれから
ずいぶん経った。
涙がでるくらい
わたしにとって
愛すべき場所である。
閉店ぎりぎりかなと
思ったが、わりと余裕があった。
へぎなら
わたしは十日町の由屋がすきだ。
須坂屋ははじめて。
スーツ姿の方たちと
飲み屋の方たちの間に入り
数日ぶりのビールと
天婦羅
ざるを注文する。
飲むつもりもなかったが
なぜか、
口から生とでてしまっていた。
飲みたいということは良いことだと
勝手に解釈し、
天婦羅を齧りながら
ビールを飲む。
わたしが一番日本で愛してる場所は
新潟である。
その次が福島であり
その次が神戸だ。
金沢は、その次。
いつか、
日本をきちんと離れたら
最後に戻ってこれるだろうか。
そうだね。
最後は
タンジェか新潟で。
ここには
情緒に終わりがない町の色がある。
人間は
生きてくうえで
たまに情緒にまみれたほうがよいのだ。
その情緒に生かされているのだから。


