「あなたは、わたしを中国人だと思いますか?」
と、聞かれた。
現在の深い情勢まで理解できてはいないけど、わたしの頭にある台湾で一番最初に出てくるのが
李登輝氏なので、わたしは
「あなたを台湾人だと思います」
と答えた。
彼は、頷いてにっこり笑っただけでこの会話は終わったのだけど
わたしの回答が彼にとって、聞きたかった答えだったのかどうなのかはわからない。
20代前半に、仕事の関係もあって一ヶ月おきぐらいに天津に行っていた。
その時知り合って仲良くしてもらっていた友人は、チベット人だった。
当時、わたしはその友人にあなたはチベットを中国だと思うか、と聞かれた。
そんな事をふと、思い出した。
わたしはその席で、チベットはチベットと答えた。
その友人の家族がチベットから彼らに会いにきた時に(友人は天津でお店をしていた)
そっとわたしに話してくれた。
「我々はいくら稼いでも、中国の2星以下のホテルにしか泊まることができない」
その時の彼の眼が今でも脳に焼き付いている。
人は触れなければわからないものがたくさんあり過ぎる。
こうやって、触れてみてはじめてその体温を感じることができる。
わたしのような職業は、その人に寄り添うことしかできないのだ思う。
だから、わたしは寄り添う行為を、全うする。
それが正しいのか、いまだに答えはでないのだけど、
そんな占い師がいてもいいと思って生きている。
