灰色の空に自分を映し 口ずさむ
混じる鼻歌は明るい唄
景色と心を裏返す

誰もいない僕の隣
隙間の空いた心の奥に
上辺をなぞるのは矛盾した唄

曲が終わると 僕は独り
心と身体が向き合う

虚無

僕にはなにもなくて
どこにも僕はいない

どんよりとしたこの空が
この空が僕を責める 
重く 重く のしかかる

僕は 傘を閉じることにした