母の姉である私の伯母が癌で
本当にもう長くないと知らされた先日。
今日夕方、母からの着信があったが気づかず
まさか…と思いながら電話をかけ直す。
電話に出た母の声はいつもと変わらずで
最悪の自体ではないのかなと一瞬安堵するも…
これから伯母に強い薬を使って
(たぶんモルヒネとかなのかな…。)
痛みを取るようだと。
余命もあと1ヶ月位みたい。
だから「早いうちに喪服を買いに行きたい。」
と、言うのだ。
なんか、分かるけど分かりたくないような
母の精神状態がいまいち分からない。
ちょっと前に安い礼服を買ったと言っていた。
しかし安いが故に丈も短く
生地がペラペラで失敗したと。
しまいには、お葬式になったら
学校の先生である伯母の孫婿関係の人達やら
大勢の人が来そうだから
恥ずかしいものは着られないと言い出した
正直、何言ってんの
と思った。
思わず「お葬式でそんな人の喪服なんて見ちゃいないよ
」
と、言ってしまった。
「それはそうなんだけど…。」と言いつつ
納得は言ってない様子。
でもここでケンカしても仕方ないし
「とりあえず土日に行ける時間連絡するから。」
と、言うとホッとしたようだった。
いったいどうしちゃったのか…。
そりゃ色々あったけど、決して母と伯母は
仲の悪い姉妹じゃなかったし
伯母が病気になる前は2人でよく会ってた。
私の父が危篤になった時も
病院まで駆けつけてくれた伯母。
車の免許がないから、隣市の山奥病院まで
バスを乗り継いで来てくれた時は
本当に大変だったと思う。
「伯母ちゃん、ここまで来るの本当に大変だったでしょう。伯母ちゃんも、旦那さんが早くに亡くなってるから、お母さんの気持ち1番分かってくれてるよね。」
と、私もありがたい気持ちになった。
父は倒れて1日で、手術の甲斐なく亡くなった。
だから母は「お父さんは突然だったからね。」
と、時々口にする。
伯母の癌は数年前に
もう長くないと告げられた。
覚悟をする時間はあったにしろ
今の母の言動が、喪服の心配て大丈夫なのかと…
逆に心配でならない。
本当にその時がきた時に
いっきに落ちてしまうのではないか。
本気で喪服だけの心配をしてたら
それはそれで母がわからなくなりそう。
私も思った以上にこたえていて
心身がしんどい…。
でも今1番ツライのは
自宅で看取りをしてる従姉家族。
最期を迎えようとしている伯母自身。
そう思って何とか自分を奮い立たせている。
こんな時、どんな気持ちでいたらいいのだろう。
