これは過去の記録です。
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父の手術が無事終了したことで先生より
家族も今日は帰って良いと、母と弟も帰宅。
張りつめていたものが、束の間緩んだ時間だった。
前日、ほとんど眠れていず
緊張の糸も緩んでいたせいか
比較的早く眠りについた。
ゆぅの授乳で、まだまだ起こされるんだけれど…
まだ暗い、朝方だったと思う。
私のスマホの着信がなっている。
スマホを手に取ると、母からだ。
「お父さんが危ないって。」
ホッとして、眠りについたはずだった。
だけどまた、つらい現実に引き戻される。
私はスマホをきると、夫を起こした。
「お父さん、危ないんだって。だから…」
私が言葉に詰まると、夫は察したように
眠くてフラフラする中、着替えはじめた。
私は、るぅだけならまだしも
ゆぅを連れてまで病院へは行けなかった。
母からも止められた。
夫は、母と弟を迎えに行き
そのまま病院へ向かってくれた。
子ども達が眠る中
1人残された私は落ち着かなかった。
これから私はどうすればいいのか
何を準備しておけばいいのか
うろうろと動き回ったり、考えこんだり…
1時間以上経っただろうか。
夫から連絡があった。
「お…父さん。亡く…なったよ…。」
涙声の声が聞こえた。
その後ろの方で、母の泣き叫ぶような声が聞こえた。
私はゆっくりと
「そう…。ありがとう。」
と答えた。
眠い中、母と弟を病院に連れて行ってくれた夫に
そんな気持ちになった。
スマホをきったあと、泣いた。
でも子ども達を起こさないように声を押し殺して。
苦しくて苦しくて、やり場のない思い。
先に病院から戻ってきた夫。
顔を見たら、私はすがりつくように泣いてしまった。
夫は何も言わず受け止めてくれた。
少し落ち着いたあと
夫から今後のことを聞いた。
母は友人の勤める葬儀会社に連絡。
父を葬儀場まで運んでもらうことになった。
運び終わったあと私達は
その葬儀場へ向かうことになる。
朝になり、るぅが起きてきた。
私は、じいじが亡くなったこと。
だから今日は幼稚園をお休みすることを伝えた。
その後、朝ごはんを食べ身支度を整え
父のいる葬儀場へ家族で向かった。