これは過去の記録です。
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次の日の朝、るぅを幼稚園に送り出し
私と夫とゆぅで、父の入院先へ向かった。
病院に着くと、私は病室へ。
夫とゆぅは車中で待機していてもらい
授乳で泣いたら夫から連絡で私が車に戻る体制に。
病室に着くと母と弟が
疲れきったように椅子に座っていた。
ほとんど寝ていないんだろうな…
母は「一晩中色んな機械がなったり、お父さんの痰の音で気が気じゃなかったよ。」
そう私に話した。
私が病室に残り、母と弟が入れ替わりで家に帰った。
父と二人きりの病室。
相変わらず意識のない父に
「お父さん、来たよ。」
と、話しかけてみる。
返事が返ってくることもなく
私は病室から窓の外を眺めた。
山の中にある病院だから、緑がきれい。
何だか夢の中にいるみたいだ。
これが本当に現実なのかなと考えてしまう。
だけど、病室に視線を戻せば
機械に繋がれた父が横たわっている。
しばらくすると
何だか慌ただしい声が聞こえてきた。
看護師さんより、今から手術をすると話があった。
手術ができる![]()
できるかどうかわからない
と言われていた手術ができる![]()
状況が少し好転しているのかな。
私はすぐに母に連絡をとった。
母も急いで支度して病院へ向かうと。
看護師さんからは
「準備ができ次第手術室に行くので、もう少しお待ち下さい。」
そう言われて、また父と2人に。
私は父の頬や肩をさすりながら
「お父さん、頑張ってね。お父さん、愛してるよ。」
恥ずかしいなんて気持ちより
どうしてもその思いを伝えておきたかった。
その後、手術室に運ばれていく父を1人見送る。
手術を待つ間は、待機室に通された。
そのうち、母と弟が病院に戻ってきた。
手術ができるという事に
母も少し希望をもてたように感じた。
私達はるぅのお迎え時間もあり
先に帰ることとなる。
夕方、母からの連絡で
手術が無事終了したことを聞いた。
あとは父の生きる力次第だと。
「これで一歩進んだ気がする。」
母からの前向きな言葉に
私の心もちょっとだけ軽くなった気がした。