
水の力をお借りして・・・巡り巡る水車小屋を見ながら。
ふと原発の事を思い浮かべていた。
母方の田舎にあった、似たような造りの古民家もあって・・・時間の許す限り拝見させて戴いた。
囲炉裏の匂い。
燻された独特の木の薫り。
かまどの煙。
餅をつく為の臼。
薄暗い室内と外の光。
しっかりと踏み固められた土間の質感。
板張りの床の年降りた艶と重量感。
触れた柱の温もり。
見るんじゃなかった、と言う感覚と
似ている・・・懐かしいと言う感覚とが
緩やかに交差した。
二度と還れない。
喪われたあの空間には。
もう祖父母の姿はなく。
今回の震災で完全にその姿は無くなっているのだろうという漠然とした想像だけが・・・唯一出来る事で・・・。
自然って・・・深いのだなとつくづく思い知らされる。
充実した濃い1日になりました。
sin
現代の『調和』って・・・何なのだろうと、思考回路がまた走り始めています。
5月が始まりましたね

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