過去と現在








どちらも選ぶ事が出来ずに








彼は『自由』を選んだ










故郷と異国のあいだに揺れながら








彼は『孤独』と言う名の独裁を選んだ








心の闇は深すぎて








心の傷は深すぎて








あたしは言葉を失った








祖国を持たない顔は








それでもとても穏やかで







何かを伝えたい強い意志を感じた








まだ








あの人は








闘っているのだろうか








自らの人生を代償に








国境のない







空白の地図の上で







ひとり