バカレイドッグスが、超ヤバい!!
この漫画、めちゃくちゃ面白い!
犯罪者ばかりを相手にしている、凄腕の闇医者と、闇保険屋の犬童兄弟のお話です。
コメントには「ブラックジャック」と「ダイナー」を掛け合わせたような作品だ。
とありましたが、漫画オタクのリッツはそうは思いません。
「ブラックジャック」は強者からは法外な報酬を取り、
弱者からはお金は取りません。
彼は一貫してとっても優しいお医者さんです。
「ダイナー」は小説のほうが好きです。
漫画は主人公の男性が男前すぎて(それはそれで良いけど)、
ちょっと原作と違うのが悲しくなりました。
藤原竜也さん主演で映画化になるそうですね(男前やん><)。
楽しみです。
しかし、この犬童兄弟は完全前金制で、目の前で死にそうな人がいても、
お金が払えないと手術はしません。
お金が払えるあてのある人しか手術はしないんです。
何故なら植物人間状態になった母親の治療費として「お金が必要」だから。
↑子供相手でも容赦ない
かと言って人間味がないのかと思えばそうでもないし、
掴みどころのない感じの兄弟に、借金のかたに攫われてきた住み込み(強制的に)看護師が一人。
既に面白さがプンプン臭うシチュエーションですよね。
新生児の殺処分を頼んだ、双子を生んだばかりの年若い母親に、
犬童兄「もらったお金では二人分を処分することはできません。
どちらを処分するか、選んでもらえますか?」
と冷酷に告げるシーンは鳥肌が立ちました。
最終、その母親と子供たちに救いの手を差し伸べるのですが、
果たしてそれが救いになるかどうかはカナリ微妙なところです。
それでも彼らは言います。
犬童兄弟「社会のルールの上にのっとってやっている。
こんなルールを決めたのは社会だ。」
作者は、「お金が全て」であるこのような社会を非難しつつも、
「命」を題材とし、その中で必死にもがき生きていく人間達を、
とてもドラマチックにえがいています。
一歩裏路地に入れば、本当にこんなお医者さんがいるかも・・・・・。
なんて、非現実的ながらリアルなのでそんな風に思ってしまします。
ただ、残念なことに、この本自体はものすごく面白いのに、
最初の支持が少なかったせいで、3巻までの内容で打ち切りになってしまい、
本も増版されていません。
少年漫画って、こういうところシビアだよねぇ。
ですので、アマゾンで、一冊1500円くらいの値段がついています・・・・・(涙)。
とても手に入りにくい本となっていますので、電子書籍がお勧めかもしれませんね。
リッツもまだ1冊目しか読めていません。
あくまで紙媒体に拘りたいリッツ(笑)。
安くならないかなぁ~~~~。