新聞記者ルイサ・レイの事件記録から

 

 

3話目はとても正義感のある女性記者が主人公です。

 

時代は1973年のサンフランシスコが舞台です。

 

熱血美人記者を演じるのは、ハル・ベリー

録音機の大きさが当時を思わせる

 

彼女は新たに建設中の原子力発電所の取材をする雑誌記者です。

 

発電所の社長は、ヒュー・グラント扮するロイド・フックス。

 

ということは、この物語の悪役は、このロイド・フックスですね(笑)。

 

今日は発電会社の研究者である、シックススミス博士に会いに行く予定です。

 

 

シックススミスは2話目で出てきた、フロビシャーの恋人です。

 

2話目ではフロビシャーをめぐって微妙な三角関係になっていたこの二人。

 

奇妙なめぐりあわせですね。

 

シックススミスは、かつて深く愛した恋人と、同じあざが彼女の鎖骨にあるのを見つけます。

 

シックススミス「その、流れ星のアザ・・・・・。 僕の大切な人にも同じようなものがあったよ。」(結婚してないだろうな~~、シックススミス・・・・。)

 

ルイサ「幸運のお守りよ。」

 

ちょっとハプニングがあったものの、他愛のない話をしてその日、二人は別れるのですが・・・・。

 

ホテルの部屋にベランダから忍び込んでくる殺し屋ヒューゴ・ウィービング

 

シックススミスは、肌身離さず持ち歩いていた、フロビシャーの手紙を読み返します。

 

おそらく何度も何度も読み返しているんでしょうね。

 

そして、彼はある決意をし、真夜中であるにもかかわらず、

 

流星のアザを持った記者に電話をします。

 

シックススミス「大切な話がある。 今すぐ私に会いに来てほしい。 渡したいものがある。」

 

只ならぬ事だと直感したルイサは、すぐさまシックススミスのホテルに向かいますが・・・・・。

 

一足先にホテルの部屋に忍び込んできた殺し屋に、シックススミスは殺されてしまいます。

 

ルイサはドアスコープ越しに、

シックススミスでない人間が部屋にいるのを見てしまう。

 

警備員を呼びに行ったルイサを確認した殺し屋は、

 

シックススミスがルイサに渡そうとしていた資料を抜き取り、その場を去ります。

 

ルイサは警備員と共にシックススミスの遺体を見つけます。

 

そして、彼の遺体の下敷きになっていた、古い手紙の束を、

 

何故だかコッソリ抜き取って持って帰ってしまいます。

 

ルイサの横にいる子供はハビエル

後にルイサの事件を本にして作家として売れる事になる

 

シックススミスがルイサに渡したい資料ではなかったのですが、

 

この古い手紙は、フロビシャーがシックスミスにあてて書き続けていた例の手紙です。

 

フロビシャーの作った「クラウドアトラス六重奏」の事が気になり、

 

古いレコード店に探しに行きます。

 

前世はフロビシャー(笑)

 

ルイサ「この、クラウドアトラスっていう曲を探してるの。」

 

古レコード店の店主「今、かけているこの曲がそうだよ。」

 

ルイサ「何て綺麗な曲・・・。 でも、どこかで聞いたことがあるわ。 絶対に。」

 

古レコード店の店主「そんなはずはないさ。 レコードはアメリカでも数枚しか作られていないんだ。」

 

ルイサ「でも、知っているわ。」

 

前世で聞いていたんですね。

 

 

後日、発電会社の社長にインタビューをしにいくルイサ。

 

ロイド・フックス社長は、シックススミスの死も大して気にした様子もなく、

 

彼女に会社を案内する人間を探しに行くと言って、彼女を少し待たせます。

 

その間にルイサは、シックススミスの名前の入った部屋を見つけてしまいます。

 

好奇心に負けた彼女がシックススミスの部屋で探し物をしていると・・・・・・。

 

科学者アイザックは、トム・ハンクス

この話ではよい人物で出ている

 

科学者のアイザックが入ってきます。

 

アイザック「彼女(ルイサ)はトイレに行って迷っていたようです。」

 

明らかに妖しい行動をしていた彼女をかばうアイザック。

 

フックス「ちょうどいい、君が彼女を案内してくれ。」

 

アイザックはルイサに一目で恋をしていたのでした。

 

 

アイザック「シックススミスの研究資料には、発電所には欠陥があることを指摘していた。

 

しかしフックス社長はそれをわざと隠している。

 

彼は石油会社に多額の投資をしている。

 

発電所で事故が起きれば、エネルギー源として石油を見直すことになる。

 

事故が大きければ大きいほど良いんだ・・・・・。」

 

電力会社の社長でありながら、欠陥のある発電所を作り、

 

発電所事故を故意に起こして、石油会社が儲かるように仕組んだ、

 

恐ろしい計画が実行されようとしていたのでした。

 

アイザック「僕達だってどうなるか分からない。 でも、僕一人の命よりも大勢の方が大切だ。」

 

ルイサの前でウソをつきたくないアイザックは、すべてを話してしまいます。

 

 

その日の帰り道、ルイサは車ごと海に沈められてしまいます。

 

命からがら何とか脱出し、帰宅したルイサ。

 

彼女を家で待っていたのは、フックスのボディーガード、ジョーでした。

 

ジョー「俺は敵じゃない。 フックスはアンタを消すつもりだ。

 

今度は殺し屋を使ってくる。 アイザックは殺された。」

 

戦場記者だった父は、ロジャーの命の恩人だったのです。

 

金を儲けるために、人の命を何とも思わないフックスのやり方にたった一人で対峙するルイサ。

 

ロジャー「俺にアンタを守らせてくれ。 恩返しがしたいんだ。」

 

ルイサを守るジョー

手段を選ばず追いかけてくる殺し屋に悪態をつく

 

ルイサ「パパ、力を貸して!」

 

彼女に勇気を与えたのは、亡き父と不当な支配に抗ったフロビシャーの手紙でした。

 

フックスが雇った殺し屋、ビル・スモークから逃げて、フックスの不正を世に示さなければ!

 

しかし、冷酷な殺し屋は、執拗にルイサを追ってきます。

 

 

追い詰められたルイサとジョー。

 

雑居ビルの中に逃げ込みます。

 

そこでメキシコ人の女性とハチ合わすのですが、

 

ルイサは殆ど英語の喋れない女性に、メキシコ語で「助けてほしい」と頼みます。

 

かすかに頷く女性。

 

実はペ・ドゥナ

 

そこに遅れて乗り込んできた殺し屋。

 

彼はメキシコ人の女性に向かって銃で脅しながら怒鳴ります。

 

メキシコ人女性「何の事か分からないヨ! ワタシのボス、とても強いヨ!」

 

ビル・スモーク「うるせぇ!! あの二人はドコに行ったって聞いてんだよ!!

 

この、言葉の通じないクソ移民が!!」

 

そう言い散らして苛立ったビルは、彼女のペットである犬を撃ち殺し、二人を追いかけます。

 

 

ルイサとジョーは、建物の中を必死で逃げますが、非情な殺し屋に追い詰められてしまいます。

 

ビル・スモーク「観念するんだな。 恩人だか何だか知らないが、

 

情に流されるから死ぬことになるんだぜ、ジョー。」←シャレじゃないです(笑)

 

金で雇われた殺し屋は、金のために大勢の人を殺すことに何の躊躇のない、

 

フックスと同じ種類の人間でした。

 

ビル・スモーク「正義なんて、金の前じゃ無意味なのさ。」

 

銃口を二人に向ける殺し屋。

 

その時・・・・・・!

 

いきなりビルの背後に現れた人物が、大型ハンマーでビルをタコ殴りして絶命させてしまいます。

 

突然の出来事に唖然とする二人をよそに、鼻息と共に彼女は言い放ちます。

 

メキシコ人女性「誰がクソ移民だってんだよ、このクソヤローが!!」←英語メッチャ喋れるやん

 

つか、アナタがボスですか?←コワイ

 

ハル・ベリーは1970年代が似合う~~~!

 

ルイサの相手を尊重する態度が、彼女たちの命を救ったんですね。

 

後にフックス社は倒産し、ルイサ・レイの勇気ある行動は、

 

「ルイサ・レイ事件」という題名で本として出版されることになります。

 

なにわともあれ大団円。

 

3話目は、どちらかというとサスペンス(?)的な要素が強い感じですね。

 

彼女の「使命」は、金という欲に眩んだ社会悪に立ち向かう勇気でした。

 

さて、4話目の「使命」を持つ人は誰でしょうか?