かれいど
はい。
待ってた人も待ってなかった人もお待たせしました。
「蜘蛛の糸」収録曲の俺のパート解説です。
第五回は通常盤にのみ収録の「kaleido」です。
翔。くんによる翔。くんらしいデジタル感満載の曲。
いつもながら俺のギターは右側から聞こえてくるやつ。
第一回から第四回はこちらをどうぞ。
NARAKA
デザイア-desire-
水の中のアビス
罠
では。
イントロ。
この曲のメイン的なフレーズと言いますか。
曲中に何度も出てきます。
押さえ方とかは特に何も難しいことはしてないですが「ダッダッダッ」って八回弾くうちの前半四回と後半四回で右手のミュートを変えてます。
後半四回の方が少し勢いよく聞こえてたら成功。
こういう休符を生かしたフレーズのユニゾンはリズムを合わせるのが大変。
イントロ2。
メインのイントロですね。
まるでサイレンのように回り回るシンセの音。
ここも弦楽器隊はユニゾン。
回り回り繰り返されるフレーズ。
Bの音がオクターブ違いで出てくるんですが、1オクターブ違うだけでこんなにも印象が違う。
アヲイの弦楽器チューニングは基本的に俺がレギュラー、翔くんがドロップB、サキくんが5弦のレギュラーです。
このフレーズ、俺だけ弾きにくい…。
でもこの各々のチューニングの違いがアヲイサウンドの大事な要素の1つだったりもするんです。
Aメロ。
高音弦をオクターブ奏方でトレモロピッキング。
こういうフレーズってカッチリ機械的にやった方がカッコよく聞こえるんですが、俺は割りとラフに弾いてます。
人間なので。
ライブだと後半最後の方はリズムとかテンポとか関係なしにうりゃーってやったりします。
音源の倍くらいの勢いで弾くバージョンもありますが、右手の限界に挑戦みたいな感じになってライブでやると俺だけ必死な顔になるのでまだスタジオでしかやってません。
サキくんはこっちの方が好きらしいです。
Bメロ(Aメロ2?)。
さっきまでのオクターブ奏方から単音ハモリフレーズに。
ライブでは弦を二本押さえてメインの音もハモりの音も一人で出してるので、レコーディングでわざわざ二回に分けて録らなくても良かったんですが。
二本の弦を弾くのと一本の弦を弾くのとではピッキングのニュアンスが全然違ったり、一本ずつ分けて弾いて別録りならではの二本のムラとかを出したかったんです。
人間なので。
凄く言葉では表し難くて伝わってるか分かりませんが。
サビ。
小気味良いコードストローク。
ピッキングはシャープにね。
ここで使ってるコードは水の中のアビスのサビ前半部分で出てきたような、基本的に3弦4弦5弦を使った、あまり一般的ではない押さえ方のコードです。
同じコード進行が何回も続くので普通のコードより、テンション音がアクセントとしてちゃんと生きてくる方がセクシーなので。
セクシー?
このサビのギター、俺のギターだけ聞くとCOALTAR OF THE DEEPERSっぽいです。
いや、マジで。
けっこうお気に入り。
Cメロ。
リフを弾いてる翔くんサキくんに対してメロディーを追い掛けるようなフレーズ。
リズムに大きく乗って感情のままピッキングするのだ。
気持ちいい。
人間なので。
最後のサビ後半。
終わりに向かう淋しさなのか何なのか。
淡々としたアルペジオ。
終わりを告げる鐘の音。
いや、それは言い過ぎやけども。
何かそんな雰囲気を、それまでとの熱の違いを感じてもらえたら嬉しい。
kaleidoでした。
デジタルな機械の音がいっぱい入ってるからこそそれに寄り添うのではなくより人間味のあるギターを。
今振り返ってみればそんな事も頭にあったのかなと。
そう言いながらもフレーズ的には蜘蛛の糸の中ではけっこう淡々とあっさりしたギターですな。
感想とか質問とか待ってるからね。
kaleidoに限らず、音源とライブの違いなんかも探してみたらおもしろいかもね。
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New Mini Album「蜘蛛の糸」リリース記念
「クモノイト」東名阪博ワンマン公演
「クモノイト」名古屋編
5月13日(日) 名古屋ell.SIZE
開場 17:00 / 開演 17:30
前売¥3,300- / 当日¥3,800-(共にD別)
チケット:ローソンチケット(Lコード:47924)にて発売中
(問) FACE MUSIC 06-6543-3338
「クモノイト」ファイナル
5月19日(土) 池袋EDGE
開場 17:00 / 開演 17:30
前売¥3,300- / 当日¥3,800-(共にD別)
チケット:池袋EDGE店頭、イープラスにて発売中
(問) 池袋EDGE 03-6907-1811
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