黄昏オヤジの暴発日記 -33ページ目

黄昏オヤジの暴発日記

退職後の第二の人生を手探りで進むオヤジのモデルガン+独り言。黄昏に染まりながら気まぐれに発火しつつ、この世の由無し事に毒を吐く(令和4年5月20日・タイトル一部修正)

 日曜日ほぼ1年ぶりに金沢を歩いた。

 まず自宅から車で鶴来(白山市鶴来地区=旧「鶴来町」)に向かう。

 鶴来と言ってもピンとこない方も多いだろうが、全国に2,000社以上ある白山信仰の総本社「白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)」や銘酒として全国的にも有名な「菊姫(きくひめ)」の製造元を有する趣のある街である。

 ここから北陸鉄道石川線というローカル私鉄が金沢市内まで通じている。単線で駅数は17、始発駅から終着駅までの所要時間約32分。今回はこれに乗って金沢へ向かう。

レトロな鶴来駅舎

 料金は片道大人1人540円だが「土日祝日フリーきっぷ」だと一日乗り放題で大人1人600円!買わない手はないのでこれを購入し早速乗車。

ネットから拝借した画像

2両編成のささやかな電車

 たった2両編成の電車に乗り込む。平日ならば学生や勤め人などそれなりに利用客がいるのだろうが、日曜の午前は2割程度の乗車率。

 出発地の鶴来駅は山景色と田園に囲まれているが金沢に近づくにつれて住宅街が目立ってくる。見慣れない景色を楽しんでいるうちに終着の「野町駅」に到着。

こちらも昭和レトロな野町駅舎

奥のタワー上の建物は関係ありません

 この「野町駅」、金沢の中心街からちょっと離れている。なのであまり観光客には知られていないかもしれない。地域的には金沢の南側、金沢駅から来ると「犀川(さいがわ)」を渡ってしばらく進んだ辺りになる。観光名所で言うと通称「忍者寺」(正式名称「妙立寺」)や「にし茶屋街」が比較的近い。

 駅を出てすぐ左手の細い道に入ると片側をきれいな用水が流れている。これは「泉用水」という名称の用水。ちなみに金沢市のHPによれば市内には21種類の用水が流れている。

水はとてもきれい

道は細く普通車1台が精一杯

戦災や震災を経験していない金沢の裏通りは細く迷路

 道のわきには休憩スポットなどもあり紅葉が良く映える。

 なお、この辺りはかつて「石坂遊郭」といわれ金沢の赤線地帯と有名であったらしい。先にも触れた有名な観光スポット「にし茶屋街」の裏筋に当たるとなればそれも納得できる。妻も同行していたことからあえて写真には取らなかったが、それらの名残を感じさせる細い小路が幾筋かあった。ここも金沢の(裏)文化を味わえる地区だと思うが観光客には出会わなかった。

 道路を右に折れ、「にし茶屋街」に向かう。

 日曜、天気も良く観光客が多い。妻が角の店で甘納豆を買う。

 途中「忍者武器ミュージアム」なる施設を発見。おそらく近隣の観光スポット通称「忍者寺(正式名称「妙立寺」)」に便乗し、「忍者」を売りにしようとしているのだろう。馬鹿が、金沢に忍者文化など無いわ、偽物め!

良い天気に恵まれ

街中の紅葉が映えました

 茶屋街を抜けさらに北へ向かう。犀川にかかる「新橋」を渡り、裏道を通って武家屋敷の周辺に出る。大野庄用水に沿って歩く。先ほどの泉用水の方がよりきれいだったように思う。欧米人と思われる観光客が多い。

大野庄用水

武家屋敷近くを流れているのでそれとは知らずに通った方も多いはず

同じく中心部を流れる鞍月用水ともども市内ではメジャーな用水

 武家屋敷街を抜け、飲食店や土産物店が並ぶ鞍月用水沿いの道に出る。相変わらずこちらは人も車も多い。

 ちょうど昼時間なので久しぶりに金沢の洋食屋でと思ったがどこもいっぱいだった。仕方なく商業ビル内のピザ屋さんで我慢。

 食事後、今度は犀川大橋を渡る。

犀川大橋から上流方向を見る

犀川縁に立つ上部がUFOのような不思議な塔

これは増水サイレン塔

ダム放流等で犀川が増水する際に注意喚起するためのもの

街灯が片方しか点灯していないのはご愛敬

 冷やかし程度に「忍者寺」の前を通るが、案の定、観光客で賑わっていた。

 「忍者寺」の前を通りそのまま進み「六斗の広見(ろくとのひろみ)」に出る。

 「広見」というのは火事の際の延焼防止用の火除け地、高札が立てられるなど地域の集会広場のような役目もあったらしい。金沢のあちこちにあったが今は少なくなった。

 ここに立ち、周りを見渡すと、とても興味深く、そして穏やかな気持ちになる。

逆方向から

 そのまま見知らぬ路地に迷い込むように入り、少し疲れたところで「野町駅」に向かう。

 行きと同様、静かな電車に乗り込み「鶴来」の山へ向かう。妻は疲れたのか横でうたた寝。

 「鶴来」に着くころには少し日も傾き始めた。駅近くの市役所支所に駐車しておいた車に乗り込み家に向かう。

 無事到着。夕食は新米を焚いて食べる。美味かった。

 そんな一日の歩数は11,432歩。歩数は伸びなかったが充実した時間だった。

 また行こう。