　先日のクリスマスイブ、久し振りに映画館で映画を観た。作品は「ゴジラ-1.0」。本当に面白かった。

　特に、少し物語が落ち着いた序盤を過ぎたあたり。海上での最初の戦闘シーンの緊迫感が凄かった。くたびれた木造船に乗る主人公たちの機雷攻撃など歯牙にもかけず急迫するゴジラ。あわやの瞬間、間一髪で間に合った重巡「高雄」の主砲弾がゴジラに命中。それにも怯まず「高雄」に襲いかかるゴジラに対し、今度は至近距離から主砲が火を吹く。いったんは海中に没したゴジラが海底から怒りの熱線を吐く。正に手に汗握った。海上から顔を半分のぞかせ向かってくるゴジラは迫力あったなぁ。

　中盤、上陸し銀座を蹂躙するゴジラもすごかった。舞い上がった砂塵の中から姿を表し背びれを青く染め熱線を放った後、黒く湧き立つきのこ雲を背景に咆哮する姿はまさしく怪物だった。それに、クライマックスの海上での戦闘シーンでの「震電」の活躍もうれしかったし、「雪風」にも感動した。

　戦闘シーン以外のドラマシーンでも役者さんがいい演技していたと思う。中でも主人公のパートナーである「大石典子」役を演じた浜辺美波の演技がすごく気に入った。地元出身の女優さんなのだが作品を観たのは初めて。失礼ながらアイドルではなく本当に女優さんだということを認識した。あと、佐々木蔵之介がとても楽しそうに演技しているのが印象に残った。２時間５分、本当にゴジラを堪能し、そして映画を楽しめた。

　来年１月12日からはモノクロでの上映が始まるそうだ。題名は「ゴジラ-1.0/Ｃ」（ゴジラマイナスワン・マイナスカラー）という。単純にモノクロにするのではなく、画像とかに手を入れ、よりドキュメンタリー的要素を高めるらしい。面白そうだ。また、観に行こうと考えている。

　さて、ラスト、今後に続きそうな伏線要素が二つあった。言うとネタバレになるから詳細は伏せるが、一つはゴジラ本体、もう一つは「大石典子」。テーマは「復活・再生」。

　将来、まさか「ゴジラ対大石典子」なんて作品はないだろうなぁ

　とにかくお勧め必見の作品。洋画、邦画を問わずこれだけ面白い作品はなかなかない、観ずに死ねるかレベルです。ぜひどうぞ。

「ゴジラ」に感服