続々・C96レッドナイン(発火報告):忖度はありません | 黄昏オヤジの暴発日記

黄昏オヤジの暴発日記

退職後の第二の人生を手探りで進むオヤジのモデルガン+独り言。黄昏に染まりながら気まぐれに発火しつつ、この世の由無し事に毒を吐く(令和4年5月20日・タイトル一部修正)

 最初に、今回は動画も写真もない。報告のみ。どう消化するかは皆さんにお任せ。

 

 今回使用したカートリッジはマルシン製の9ミリリアルサイズPFC。ただし、最新のX-PFCではない。旧タイプのうち、プライマー部分にOリングを1本または2本装着する中・後期タイプ。また、使用するプラグは純正ではなく爆音プラグのロングタイプ。キャップ火薬は金色のMGキャップ

 

 本体の加工はデトネーターのみ。そのままでは直径が太いことから細くする。できれば直径で1ミリは細くしたい。また、先端部分の角も落としなだらかにする。しかし長さは問題ないので誤って短くしないよう気を付ける必要がある。

 加工が済んだらデトネーターを本体に取り付け、PFCカートを装填し手動で装填排莢の具合を確認する。必要に応じて再加工やカートの方を加工(弾頭部ホールの拡大)する。私は結果的にデトとカート両方加工した。

 

〇発火結果

 まず10発、カートはきれいで十分にオイルを吹いた状態

 初弾発火排莢成功するも次弾装填時暴発⇒3弾目から7弾目まで連続発火成功⇒8弾目ボルトの勢いがなくフィードランプでストップ、ボルト操作によりチャンバーに装填し、発火排莢成功⇒9弾目、最終弾発火排莢成功ボルトストップ作動。排莢の状況は、天井まで届く場合もあれば10センチ程度の場合もあるが総じて勢いはある。使用後の撃ちがらキャップもすべてきれいに穴が開いており発火音も大きい。

 続いて10発、先に使用した10発のカート内をティッシュでぬぐいオイルを吹いただけの状態で使用。

 初弾不発、再度の操作で発火、排莢成功⇒2弾目、3弾目成功⇒4弾目不発、再度の操作で発火、排莢成功するも5弾目フィードランプで停止、ボルト操作によりチャンバーに装填、発火排莢成功…、以降はっきり記憶していないが最終弾まで躓きながらの発火だった。

 2回目の発火が不調だったのは明かにカートのクリーニングを怠ったから。きれいなカートを使用すれば最初の発火と同様ほぼ完ぺきであったと思う。反省。

 

〇暫定評価

 わずか20発の発火だがPFCは十分に使用できると思う。デトの加工、それも細くするだけなので手間も最小限で済む。

 ただし注意点が二つ

 一つ目は、キャップ火薬の撃ちがら

 特に爆音プラグを使うときれいに撃ち抜かれた直径2ミリ弱ほどのキャップの破片が内部に残ってしまう。このモデルのデトの形状がちょっと特殊で破片がまっすぐにマズルから抜けない。チャンバーやフィードランプに残ってしまうと装填不良を起こしてしまいそう。またバレル付近以外の機関部にも潜り込む。それがシアーやトリガー、ハンマーの動きを阻害する可能性もあるのでこまめな清掃が欠かせない。連続多弾発火は難しいかもしれない。

 二つ目は、エジェクター

 亜鉛合金製の内部フレームの一部がそのままエジェクターとなっている。軽いアルミカートを前提としているので、それより重い真鍮カートではエジェクターに与える衝撃が大きい。実際発火後のエジェクターを見るとうっすらとへこんでいる。相当数発火後の変形度合いが気になる。マルシンM712のように別部品であればよかったのだが…

 

〇選択肢

 MGC系の9ミリリアルCPカートも、発火ポイントはPFCとほぼ同じなので十分流用が効くはず。CPならば少なくともキャップの破片の問題はクリアできる。エジェクターは様子見としか言いようがないが…。

 たしかに、経験的にPFCよりも強いと思われるCPの使用はちょっと躊躇するところ。だが、純正指定のマイルドキックと9ミリリアルCPの加圧ストロークの差は1ミリもないし、もう一つのタナカパラカートは9ミリリアルカート中でも屈指のパワーカート。それを純正指定しているのであればパワー的には何とか吸収してくれるのかと思う。

 まぁ私、最初使用する際は撃ちがらキャップを使う旧CP方式でやるつもりだけどね。

 

 以上、久しぶりの人柱報告

 忖度はない

 参考になれば幸い