反ワクチン主張者はワクチンが危険であるという「イメージ」をもたせるような情報発信の仕方をしています。今回は内海聡氏の主張にツッコミを入れてみようと思います。「・」が内海氏、「→」がツッコミです。

 

ーー以下、ボケとツッコミーー

 

「ワクチンの構成成分」

 

・ワクチンの材料である動物細胞の培養で生じた細菌や野生のウィルス。

 

→ 弱毒化や無毒化されていますが、これが入っていないとワクチンになりません。

 

 

・水銀。依然として世界中のインフルエンザ・ワクチン(複数回接種タイプ)や、その他のワクチンにも水銀が残留しているものがあります。

 

→ 「水銀」という物質は単体でワクチンには入っていません。水銀化合物の形で入っています。水俣病の原因物質とワクチンに含まれる水銀化合物は別物で、前者は体内に40~50日間留まりますが、後者は一週間以内に体外に排出されます。ワクチンに含まれる量を考えると、無毒に近いとされています。

 

 

・アルミニウム。骨、骨髄、脳の変性を起こす可能性のある毒です。

 

→ ご存知の通りアルミニウムは金属です。金属が入っていたら注射器が詰まります。これも「アルミニウム化合物」と書くべきです。wikiでは「人体へは摂取しても吸収される量は微量で、ほとんどはそのまま排出される。」と紹介されています。ワクチンに含まれる量も内海氏の記事には書かれていません。

 

 

・猿、犬の腎臓、鶏、牛、人間、蛾の細胞。

 

→ こう書かれると、生物の体から切り取った物をそのままワクチンに混ぜているようなイメージを浮かべてしまいます。実際は、これらは精製(不純物を取り除く)という作業がされていて、これらの生物が持つ物質のうち純粋な物がワクチンの製造過程で用いられています。

 

 

・ホルムアルデヒド(防腐液)。発ガン性物質として知られています。

 

→ 体内に注入されたホルムアルデヒドは半減期がおよそ1分で、最終的に1~2日で体外に排出されるため、シックハウス症候群の様に長時間曝された場合とワクチンで用いられる場合では身体に与える影響は全く違います。

 

 

・グルタミン酸ナトリウム。興奮性毒物で覚醒剤に近いです。

 

→ この話はどこから来たのか調べましたが、米国の肥満や生活習慣病の研究に関するテーマで、味覚を興奮させて食べ物を美味しく感じさせる事から、肥満等の要因になるという事のようです。この「味覚を興奮させる」という部分の作用機序が覚醒剤に近い、とい意味でしょう。内海氏はグルタミン酸ナトリウム≒覚醒剤、と思ってしまう書き方をしています。そしてここでもまた量の話が出てきません。少量が体内に入っても無害です。何と言っても「味の素」ですから。

 

 

・ポリソルベート80。メスのネズミで不妊症、オスのネズミで睾丸の萎縮をひきおこすことがわかっています。

 

→ 聞き慣れない物質ですが薬学用語解説によると「水溶性で安全性の高い乳化剤として軟膏剤(クリーム)に用いられるほか、油溶性ビタミンの可溶化剤として注射剤やドリンク剤にも用いられている。」そうです。ここはズバッと日本医薬品添加剤協会の文章を引用します。「30匹のラットに2%ポリソルベート80含有飼料を3世代にわたり供与したところ,生殖能及び発育への影響はみられず,肝臓及び腎臓の組織学的変化も認められなかった。」

 

 

ーーツッコミ終わりーー

 

 

反ワクチン主張者は当然ワクチンのマイナスイメージを拡散する活動をしていますが、文章の書き方が上手かったり実際にありそうな危険性を根拠なく情報発信して、結果騙される人が出てきてしまいます。そういった被害者が少しでも減るべく情報収集及び情報発信に努めたいと思います。