simwinsfisi1973のブログ

simwinsfisi1973のブログ

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!
 渋谷にて。「日本のオジサマⅡ 佐分利信の世界」特集。56年、東宝。あと2回の上映。  再見だが、やはり、素晴らしい傑作である。  佐分利信、原節子、三船敏郎の、主役三人の素晴らしさ。そして、脇役の一人ひとりにも、見せ場を用意する俳優愛に満ちた映画であることは、ほかのサブリン監督作と同様。  以下、ネタバレあり。 愛情の決算(35mm)公開:1956年 <渋谷シネマヴェーラHPより> 監督:佐分利信 主演:佐分利信、原節子、三船敏郎、小林桂樹、千葉一郎、田中春男、堺左千夫、内田良平、八千草薫 子持ちの戦争未亡人・勝子は亡夫の上官だった楢崎と再婚するがうまくいかない。そんなとき、楢崎の部下だった大平と再会し…。無能で無気力で無口、遂に妻から三下り半を突きつけられる楢崎を佐分利、社会に出て恋愛し美しくなっていく勝子を原節子が演じる。大平役の三船敏郎と原節子の大人の恋愛映画にして、戦後日本人の変化を描く社会派ドラマ。  結果として、原節子は、内田良平、佐分利信、そしておそらくは、三船敏郎と、三度結婚することになる。  これは、翌年の(感想駄文済みの)佐分利信「夜の鴎」のアラタマと同様。新珠三千代も、四度結婚することになる。  これはたまたまなのか、東宝プロデューサーの要請なのか、それともサブリン好みの題材なのか。  波瀾万丈?な女の人生、あるいは女の人生やり直し、という題材がすきなのか。  いずれにしても、あの仏頂面?で、いわゆる女性映画に才を発揮するのは、紛れもない事実である。  小津の聖女・ハラセツが、自分の息子の誕生日を忘れるくらいに、恋に狂う。その輝き。  若く精悍ないい男中のいい男・三船、繊細な男心を演じる、数少ない機会の三船だが、ホントウにすばらしい。  その三船に、ハラセツを寝取られるサブリンも、うちのなかでは仏頂面だが、職場では、若い女性社員に精一杯おどける、少々ブザマな様子。頑固オヤジで、こういうの、いるよなあ、という道化ぶりに、微苦笑。  どうせ三船には負け戦なんだから、徹底的に駄目男を演じてみようという、自虐。  サブリン監督作の、出演サブリンの、自虐も、ここにきわまれり、という名シーンだ。  <捨てられた息子>が、母より義父サブリンを選ぶ、ほのかなぬくもりも、いい。  そうして、サブリン監督が本当にいいのは、サブリンの戦友たち一人ひとりの人生を、短い時間で、的確に、そして最大限に描ききったところだ。  借金しに行った堺左千夫が、サブリンの見苦しい(笑)道化っぷりを見て、にやりと笑う絶妙。  そして、愛らしい小林桂樹と、これまた愛らしい八千草薫のサブエピソードは、別映画としてスピンオフしてほしいくらいの、楽しさ。きっと絶妙なラヴコメに、なっただろう。垂涎。  小林桂樹は、八千草薫が好き。八千草薫は、三船敏郎に、ほのかに片思い。三船はハラセツが好き。ハラセツは俺の妻だ、とサブリン。すべてのココロのベクトルが掛け違う。  佐分利信監督作の代表作といっていいだろう。  なおハラセツのバラック時代の隣人・賀原夏子が、下記Movie Walkerで、若い女と、クレジットされているのに、爆笑。下卑た、下世話な微笑を浮かべさせたら、日本一のこの女優が、シュミーズ姿で登場すると、とたんにハラセツを圧倒する存在感。  いや、べつに、賀原夏子には、何の趣味もないが(笑)、賀原夏子のシュミーズ姿に目は釘付け(笑)。相変わらず下世話な微笑が素晴らしい。  短い登場シーンで、各役者の個性を最大限に引き出す。これは原作どおりなのかもしれないが、案の定、ラストのシメにも、下世話に登場する。  すべての俳優が、素晴らしい。 ◎追記◎藤本真澄プロデューサー、ニックネームおねえちゃんの名物助監督・川西正純、照明・石井長四郎など、成瀬組で固められたスタッフであり、成瀬映画とも親和性が高い佐分利信が、とうとう成瀬に一度も出なかったのは、なぜなのか。  松竹三羽烏のほかのふたり、上原、佐野は多用されているのに。  小津が昵懇の里見弴の甥・森雅之が、とうとう小津映画に出演していないことや、松竹映画では上原を軽く扱っていることとともに、不思議。単なる掛け違いなのか、何らかの意趣なのか。  コメディ路線で(笑)川島映画のサブリンも、見てみたかった(笑)。 ★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。 ★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。 ★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ ★人気ブログランキング・日本映画★ ★にほんブログ村・名作なつかし映画★ 昔の映画を見ています ...