ー常永久ーシンイ二次創作 -74ページ目

ー常永久ーシンイ二次創作

☆信義-シンイ-の二次創作ブログ☆
(小説・イラスト・日記等)
二次創作に嫌悪感のある方はオススメいたしません。



※こちらの話はあくまでも“契約恋人”のウンス、ヨン、世界設定だと思って下さいませね。


契約恋人⑲





叔母はいず、だが先程会議室にいた上層部の面々が再び集まり、その中心にヨンは椅子に座り黙っていた。


「何ですか?まるで尋問の様ですが?」


「そういう訳ではありませんが・・・」

「我々はただ正直なチェ氏の言葉が聞きたいだけです」


上層部の中でも比較的若い役員のイ氏がヨンの鋭い眼差しに圧され戸惑うと、すかさず隣りに座る古株の役員が声を出した。彼もヨンの父親と知り合いで、タン氏の様に企んではいないが考えが一貫してチェ製薬会社中心であり為、まだ若いヨンに信頼を置いている訳では無かった。


「何でしょうか?」

「先程会議室での事は、タン氏の虚言やチェ家に対する誹謗中傷にも当たると私は思っています。タン家がチェ家に嘘を付き近付いていた事を今更ですが知り、何たる事かと我々も焦りました」

「はあ」

「ですが、チェ家の掟を遂行するのでしたら、先程連れて来た女性もまた問題なのではないか?と私は思うのです。チェヨン氏はそこをどうお考えなのか?」


「・・・」


「あの女性と結婚したとして、周囲から怪しまれる、等はありませんか?」

「・・・それは、どういう意味なのでしょうか?チェ製薬会社の上層部の方々がチェ家と遠からず知り合いだという事は知っています。

まさか、今度はそちらから婚約者を選べとでもいうつもりですか?」

「それも一理あると思っています」


するとヨンははっ、と鼻で笑い小さく肩を揺らし始め声を上げずに笑い出した。直ぐ様それは収まったが、片眉を上げ馬鹿馬鹿しい、と吐き捨てその声の低さにヨンが機嫌が悪くなったのだと彼らは気が付いたが、確かにタン家の娘はダメであの女性は良いとなったら、今までのチェ家の掟を考え働いて来た自分達にも何らかしら影響はあるのではないか?そう考えた者は少なくなかった。


ただ正直、今のヨンに誰かを嫁がせたところで期待出来ないとも思っている。


――彼の体質は本当なのだろうか?


先ずそれが1番のチェ家存続の危機ではないか?



「・・・何が聞きたいんです?話が遠回しにしか聞こえないので」


「それでは聞きますが、あの女性は何方ですか?」


再びイ氏の機械的な質問にヨンはため息を吐きながらも素直に答え始めた。


「彼女は、ユウンスです。・・・ウンスとは小学生からの幼なじみであり、今は恋人になりました」

「彼女と昔何かあり、それをタン氏が言って来たのですね?彼女は何をしている方なのでしょうか?」

「医者です。今は江南区でクリニックを経営しています」

「へぇ、医者ですか。彼女が医者だと知ったのは何時ですか?」

「・・・10年前に医大生だと知りました。・・・言っておきますが、彼女が医者だから恋人にした訳ではありません」

「そうなのですか?」


不思議そうに聞いて来るイ氏にヨンは更に鋭い眼差しを向けた。

まるでウンスが医者だから恋人にしたかの様な表情が腹立だしい。


「何もチェ家の事を考えて彼女を好きになった訳ではありません。好きな人が偶然にも医者なだけです、チェ家だって偶然医学を知る者が入ったからではと思いますが?

誰かはわかりませんが、俺も性格やタイプがそのご先祖様に似ていたのでしょう」


どのご先祖かは知らないが、医者か医学を学んだ者がこの家に来たからだとヨンは思っている。


族譜を見ると高麗末期までチェ家は学者か武士しかいなかった、その辺りで何らか関係者の繋がりを得たのだろう。書いていない為詳細は不明だが、チェ家を継続させるのに大いに助かったのだからチェ家に来たその人物に感謝しなくてはならない。


とはいえ、今現在進行形の問題がありコチラを解決させなくてはと思っている。


ふつふつと内側から怒りが漏れそうになるのを必死に耐え、ヨンは自分を囲う様に座っている役員達を見つめていると、再び古株の男性が話し出した。


「・・・実は、先程会議中に別な話も聞きまして、それによってはあの女性をチェ家に向かい入れても・・・と疑問に思っているのですが」


「・・・は?」


――何故彼らにウンスとの結婚まで兎や角言われなくてはならない?


とうとうヨンの表情も怒りに変わり、その瞳で睨み付けてしまう。

身体から放たれる憤怒の空気に戸惑う役員もいれば、反抗し始めたのか?と負けじと険しい顔を返す者もいた。


「何処かにウンスより優れている女性がいるとでも?」

「私は役員達のご家族は知りません。ですが探せばチェ氏と見合う方もいるかもしれません。・・・ですが、チェ氏は・・・」

「俺が何ですか?」


「・・・つまりは、男性としての機能が・・・」



――・・・何だ、それか。


はぁと再びため息を吐きヨンは椅子の背もたれに背中を付け足を組みやれやれと言わんばかりに寛いだ体勢になり、役員達は眉を顰めたがヨンは口角を上げ薄く笑みを作り出す。


「その話は、既に解決しています」

「どういう事です?」

「確かに少し前まで女性に興味が無く、自分はそういう男なのだろうと思っていましたがウンスと再会した事で治りました」

「え?では・・・」

「ただ、言っておきたいのは俺のこの体質はウンスだから治っただけで他の女性では無理です」

「そんな事わからないではありませんか?」

「既にタンメヒで証明済みです。彼女には数年前から会いたいとも思えなかったので」


女性の顔がウンス以外は皆“普通以下”としか見えないとも言ってしまっても良かったが、それは敢えて黙っておく事にした。



ただ、チェ家の訳がわからない掟に再び便乗して来る奴らには確実に言っておかなくてはならない事がある。



「俺が不能云々はウンスで解決したし、治ってもいます。まだ掟が気になる方は先ずウンスに対しての対応に気を付けたら如何です?彼女が次の跡取りを産むかもしれないのですよ?10年20年先チェ家とチェ製薬会社と関わりたい方は俺よりもウンスを敬(うやま)うべきだ」


彼女しか次のチェ家の子孫は繋げられないのだから。


そうヨンが話すと素早く意味を理解した者は何やら焦り始め、納得していない者は更に顰めた顔になった。


「そろそろウンスをソウル市に送らなくてはなりませんので、これで失礼します」


それだけ言うと、椅子から立ち上がり頭を下げたヨンは会議室を出て行った。



「イ部長、これはチェ氏の身体は治ったという事になりますよね?彼女限定なのかは謎ですが、チェ家の存続危機は免れたとは言いませんか?」

「・・・」


若いイ役員に問われ古株の役員は渋い顔で考え込んでしまう。


チェヨンは才能に溢れた青年なのは知っている。

新しく開発した化粧品も今の時代に生き残る為には必要だという事もわかっていたが、彼の見えない性格に皆困惑してもいた。


身体の異常はもう無いという。


やはり、あの女性しかヨンは反応しないのだろうか?



「どうするべきか・・・」



彼は更に悩み出したのだった。














「おかえりなさい!」


「・・・」

「何?」

「いや」


部屋に戻ると何時の間に誰が用意したのか、ケーキを食べながらヨンを向かい入れるウンスがいた。


それよりも、少し前のウンスに毛嫌いされていた自分が彼女に“おかえりなさい”と言われた事に感動し、一瞬止まってしまった自分がいる。



――・・・あ、いいな。


そんな関係になりたいとずっと願っていた数年前の自分に諦めるなと声を掛けたい。今漸くウンスがコチラを見てくれる様になったのだと切に教えたかった。


「会議室にご両親いなかったわね?」

「叔母さんが終わらせるという事で、モニターで見ていたが会議室には入らなかったらしい」

「そうなんだ・・・」

「あぁ・・・、ユウンス、そろそろ帰るか?」

「そうよね!早く帰らなくちゃ着く時間が夜になるわ!」


「・・・」


すっくと立ち上がり、部屋から出ようとしたウンスの姿を見ているヨンの眼差しが

寂しそうに見えたのは気のせいだと思う事にしたウンスだった。




しかし。





「え?何?」




部屋から降り、

会社から出ようと歩き出した2人に通り過ぎて行く社員達は頭を下げて来る。


「ユさん、またお越し下さいね」

「会社に来て下さり、ありがとうございます」


「・・・はい?」


知らない社員から挨拶され、

しかも名を呼ばれた事にウンスは驚きヨンに尋ねたが、


「どうだろう?叔母さんが気に入っているとでも話が下りたのかもしれないなぁ」


そう言い、


じゃあ行こうと手を握り締めると会社を後にした――。









『チェヨンの恋人は、ソウル市内でクリニックを経営している美人医師だ。』





彼らが会社を出て行くまでの僅かな時間に社内中にそんな話が回っていたが、何処から漏れたのか会議室での出来事も早々と伝わっていた。



「タン家、結局はチェ家の家柄と会社に目が眩んだな」

「嘘の会社まで作って株を買っていたとか・・・確実に裁判ものだわ」

「ソウル支社の社員数人もタン氏が入れたらしく、ライバル会社のデータを持ち出した者までいたとか」

「それをネタに利用していたのか?怖いなぁー」

「娘のメヒて人も加担していたと噂だし、彼女ももう製薬会社にはいられないわね」

「彼女、随分と慎ましい女性に見えたのだけど、チェ氏が傍に寄らなかったという事はわかっていたのかもしれないわね・・・」



そんな会話をする社員の横を秘書が通り過ぎ、叔母がいる部屋へと入って行った。



「ヨン達は?」

「今、ソウル市へと向かいました」

「ふむ、では向こうの空いていたマンションの管理人に連絡をしておくように。どうせ直ぐヨンが使う事になるだろうから」

「わかりました。ところであの騒ぎはどうしますか?」

「放っておけ。チェ家に不利になる訳では無いからね」


タン氏は今頃弁護士を用意しているだろうし、あの娘は海外にでも逃げるかもしれない。

どちらにしてもチェ家からは逃がさないとは決めているし、ある程度罰を受けて貰うつもりだ。


「まあ、メヒという娘は株の事は知らないだろうから大した罪にはならないかもね。

叔父という人に連絡をしてみるか」




そして、

叔母はデスクに座り受話器を取ったのだった――。








⑳に続く

△△△△△


ぎゃ?!!!Σ(゚ロ゚!もう⑳にいっていた!泣




ヨン氏とウンスさんソウル市に帰ります🏠

・・・マンション?🙄










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