※少し原作やドラマに被る部分がありますが、あくまでもこの話は“蝶が舞う~の中のウンス”ですので、そのつもりで読んで頂けるとありがたいです。
「待って!離して!」
武閣氏の女性数人に羽交締めにされ引き摺られる様に廊下に出されたウンスは叫ぶ。
何故?!意味がわからない!
尋問の言葉を聞いた時に何か嫌な空気を感じてはいた。だが、それが自分にも振って来るだなんて誰が想像出来たか。
此方を見つめる彼に微かに避けられた訳では無かったと心が軽くなったと思ったのに、その彼の口から出た言葉にウンスの頭の中は一瞬思考が停止してしまう。そして、王様が下した命に驚愕している間に部屋から出され、助けを求め振り返って見たあの男の顔は、部屋に現れた時と何ら変わらない無表情だった。
――最低!最悪!何て男なの!
嘘を付けと言ったのはあの男ではないか。
だが、その嘘で私も処罰される事になるなんて。
「止めて、お願いよ!何も私は悪い事はしていないわ!
彼に言われるままに行っただけよ!」
「いいから此方に!」
険しい顔付きだらけの彼女達が恐ろしい。
誰か助けて!
連れて来られた郡守の姿は既にボロボロになっていた、あれ以上の刑罰が私にも待っている。
時代劇ドラマでよく見るあらゆる刑罰が頭に浮かび、砂利の上で血塗れになる自分を想像して足から力が抜けそうになった。それでも抵抗していると、身体を解放され真っ青になったウンスが前を向き、チェ尚宮が此方に小さく頭を下げて来る。
そこで自分が連れて来られた先が王妃の部屋だと漸くウンスは気付いたのだった。
「天界の者故わからず罪を犯したのだと・・・」
――罪?何を私がしたというの?
今までの私の行動の中に何の違反があったというの?!
あの子の命を消したのはあの男よ!
それなのに、私に擦り付け処罰の対象にしたのだ。
淡々と言うチェ尚宮と悲しそうに此方を見つめる王妃、ギリギリと吐き出せない怒りを含んだままその部屋から出ると今一番その怒りをぶつけたい人物が待っていた。
自分の性格上無視する事も出来ず、怒りのまま彼に声を荒げもう近付くなと拒絶する。
でも。
だったら、これからどうすればいい?
あの男がこんな世界に連れて来たのに、私は誰を信じればいいの?
典医寺に向かう間に怒りは絶望に変わり、鼻の奥がツンとして喉が震えていく。
誰か助けて・・・!
「医仙・・・?」
部屋から出てきたチャン先生を見てもう我慢する事が出来なかった。抱き付き、吐き出したかった弱音と涙をチャン先生の胸にぶつける。
――あぁ、私はこの世界に来て何度も涙を流している気がする。
ウンスはチャン侍医に肩を抱かれ、促されるまま部屋の中へと入って行った。
――――
―――
「付薬の浸透性について・・・」
ウンスが話すとチャン侍医が目を丸くしその話を聞いていたが、ふふと小さく笑う。
「肌に当たるか体内に入るかの違いではありますが、そもそもの症状が違うので」
「皮膚を再生するのに飲み薬も使うでしょう?」
「それはそうです。毛穴から入れるという事で薬湯等もありますから」
治療法は色々で何も漢方だけでは無いとチャン侍医は話す。
医療の話をしていると、現代に戻った様な安心感にウンスは暇になるとチャン侍医から薬草とこの時代の医療について話を聞く様になっていた。
自然と二人が近くにいる空気に薬員達はチャン侍医にも春が来たのか?と落ち着かない雰囲気になるが、チャン侍医はわかっていないのか何時もと変わらずウンスと医療談議に花を咲かせている。
それに反する様にウンスとヨンとの間には溝があると、隊長はどうやら医仙の怒りを買ったのだと噂され始めた。
「そんなんじゃないよ!事情が・・・!」
テマンが周囲に否定しても、
当のウンスがヨンに話す事さえしないのだから信じる者は誰もいなかった。
㉒に続く
△△△△△△
こちらもお久しぶりです☺
まだ続いていたのですね。
こちらも切る場所わからず途中な感じに・・・😅
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