2周目は幸せになります⑩
「・・・今日は、これで終わりです」
少しの静寂の後、彼が再び呟いた。
しかし、それは独り言でなくどうやらウンスに向けられたものだった。
――・・・・・あーーっ。
漸く家に帰れるわ!
チャン先生との約束も無くなり、既にウンスの体力ゲージと気力は底に着きかけている。
「そうですか」
「・・・・・上に彼が待っているかと」
イ氏との待ち合わせ場所に移動し、私は自宅まで送って貰う。
それで今日の仕事は無事終了。
早く帰りたい。
シャワーを浴びて、お酒を飲んでさっさと寝る。
もうそれでいい――。
別窓⑩に続く
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