ジグザグ(12)
「・・・やっぱりここにいると思いましたよ、ウンス先輩」
「キム先生・・・」
コエックスの中央ホールで開催されている、〘美容・アンチエイジング国際医学会inKorea〙のイベントに来ていたウンスは会場の端でパンフレットを読んでいたが、近付いて来た人影と知った声に顔を上げると、そこには私服姿でウンスを心配そうに見下ろしているキムがいた。
「DMが来た時ピンときたんですよねぇ・・・多分ウンス先輩がいるかも、・・・と」
「・・・・・」
「ストレスを発散させる為に、こういうイベントによく行っていたなぁ〜と思って・・・」
病院にまだウンスがいた頃、オウ医師からの陰湿な嫌がらせにウンスは耐えそれでも駄目な時は買い物か、美容関係のイベントを探し出し毎週の様に参加していた。おそらくヨンには、オウ医師の事もウンスがそうしていた事も言っていなかったのだろうとキムはこの間の件で気付いたのだった。
「・・・言わないでよ?」
誰にとは言わなくてもキムには伝わる筈だとウンスが呟くと、キムは隣りに座った。
「言いませんよ。・・・二人がちゃんと話し合いすればね」
いつの間にかキムもパンフレットを持っていて広げると見始めた。ウンスは、だって、とまた呟く。
「あの女性は看護師だったのね・・・」
しかも同じ外科の。
意識しない訳ないじゃないと愚痴るウンスに顔を向けた。
「でもどうやら仲は良くないみたいですけどね」
「そんなの、・・・仲が良かったら別れてなんていないわよ」
「・・・まぁ、それは。でも、様子がおかしいんですよ・・・」
「誰が?」
「ヨン先輩が」
・・・ヨンが?
ウンスは首を傾げ、キムはそれにと話を続けて来た。
「最近調子もガタガタでね・・・あれは寝れていないのでは・・・と」
指輪はウンスが持っていると安堵し、メールしようと嬉しそうにしていたヨンが次の日以降、いきなり情緒不安定な状態になっていた。
何時もよりも更に表情を無くしたヨンは淡々と仕事をこなしているだけで、ウンスと前に何かあった時よりも酷い状態になり、見兼ねた外科医師らに無理やり仮眠室に押し込まれ少し寝ろ!と怒られる始末だった。
キムは流石にどうしたのかとヨンに尋ねると、
「俺はずっとウンスの邪魔をしていたのかもしれない」
と言い、
「確かに彼女は自分には何も言わなかった」
とも言っていた。
「・・・ごめん。意味がわからないんだけど」
「いや、俺に聞かないで下さいよ。二人の事でしょうに」
「・・・あー、何か引っ掛かっていた事が・・・」
ウンスは最近ヨンに関して何か違和感を感じた筈だ、と思い出そうとした。
(13)に続く
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・・・短い。
解決の糸口をウンスが探すのかな?
ヨンはただ今瀕死状態の様ですねぇ。
0(:3 )〜 (ウンス...)_('、3」 ∠ )_
長いので、わけました。
