人魚と騎士[出逢い編](5) | ー常永久ーシンイ二次創作

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人魚と騎士(5)






二人が会う様になり季節は夏になろうとしていた


「守り神に会えないか?」

またヨンが聞いて来てウンスは首を傾げてしまう

「どうかしら?一日の半分は寝ているから
呼んでも起きないので」

「そうか・・・」

しかしどうやらウンスの身体と守り神は繋がっているらしく
ウンスが傷を作ると守り神が起きて来ては
怪我を治しまた寝に戻ってしまうらしい

ヨンは少し目を伏せた後ウンスを見た

「暫く此処には来れない」
「そうですか・・・」
ウンスも残念そうに下を向く

「王様の為、この国の為に遠くの地に行かなければならなくなった」
「凄いお方だったのですね?」

ウンスは凄いと褒めるがヨンは眉を顰めたままだった

「帰って来たら守り神に会いたい
ウンスの足を治して貰う様に願い出る」

ウンスは驚いたがヨンはウンスの手を強く握った

「だから待っていてくれ俺は必ず帰って来る」

ウンスは嬉しそうに微笑みそれを見てヨンも優しく笑った





数ヶ月ぶりにヨンはあの山道を歩いていた


土と泥だらけの外套を着たまま山道を歩いて祠に辿り着いた
だが暫く待ってもウンスは来なかった
ヨンは祠の扉を開けたが何の反応もしない

「ウンス!」
叫ぶが光もしない

おかしい、何処に行ったのだ?
もしや村人に見つかったか?


ヨンは前に寄った飯屋に入ると店主に詰め寄る

「この辺で奇妙な女人を捕まえた等と話はないか?」
「奇妙な女人?何ですかそれは?」

しかし店主はそういえばと話し出した

「違う町でとても美しい蝋燭が売られているとの話はありますが」
「蝋燭だと?」
「何でもその蝋燭を使うと運気が上がるとか
商売をしている者、旅人等がこぞって買って行くそうです」

ヨンは急いでチュホンを走らせ山を越え小高い丘の上にある蝋燭屋に辿り着いた
夜も更け蝋燭屋は閉めようと暖簾を外していた
店主に蝋燭があるか聞くと花の模様のは売り切れ無いという

「他にはないのか?」

売れ残りですがと真っ赤な蝋燭を出して来た
ウンスだと直ぐにわかった
あの者の髪色と同じ赤い蝋燭を全て買った

これを描いているのはウンスだ
ヨンは蝋燭を抱え王宮に戻った








(6)に続く
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※どの辺だと思います?

前のシリーズに近付きました。
ヨンが段々短気になっていきます・・・