イトシイイトシイイウココロ⑮
「チャン先生、匂い袋を幾つか貰えないかしら?」
「幾つか、ですか?」
「この間、武閣氏や女官の子達と話していて女官の子が欲しいと言っていたの・・・」
「あぁ、なるほど。良いですよ、お好きなだけお取り下さい」
「わぁ、ありがとう!流石チャン先生だわ!」
褒め方が大袈裟だと思うが、ウンスが他の女人と話し気分が良くなったのだとわかったチャン侍医は、クスリと笑いまた調合の手を動かした。
武閣氏の子達は匂いが付くと護衛に支障が出る為遠慮したが、女官達はウンスから香る匂いがどうやら気になっていたらしい。
「少し王宮に行ってきます」
「はい、お気を付けて」
ウンスは引き出しから何種類が取り調合室にいるチャン侍医に声を掛けると、護衛の武閣氏達と典医寺を出て王宮へと向かって行った。
「部屋にお香を焚いて匂いを付ける事はありますが、普段持ち歩く事はしないのです」
「そうなんだ?」
「武閣氏は気配を消さなくてはいけないですし、女官達も大臣達に嫌な思いをさせない、若しくは気を引き付けない様にしなければならないので・・・」
「・・・あ、じゃあ、渡したら駄目かしら?」
ウンスは困り顔になり足を止めてしまい、武閣氏は慌てて首を振った。
「女官達も持ち歩きはしませんが、部屋に置きたいと言っていましたから・・・」
お香を焚くより淡い香りの匂い袋は直ぐ手に取って嗅ぐ事が出来ると女官達は羨ましがっていた。
「・・・なら良かったわ。作り方をチャン先生から教われば女性でも作る事が出来るし・・・
そう言えばこの時代の女性のお洒落って何をしていたのかしら?私も教えて貰おうかな・・・?」
そう言いながら再び歩き出したウンスに二人の武閣氏はホッと安堵しまたウンスの後を付いて行ったのだった。
⑯に続く
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・・・また短いわね。
この場面長いから分散しました。
申し訳ないっ(_Д_)💦
申請ありがとうございました!✨
少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです!(*^^*)
