佳人(3) | ー夢星石ーシンイ二次創作

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勢いで書いておりますので違和感を感じてもスルーして頂けると嬉しいです(汗)














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シンイ小説②





佳人(カジン)(3)










もしかしてこれも運命云々と関係があるのかと思った。

伸ばした手が動かせない


目の前にいる落とした薬材を微笑みながら渡す男から目が離せなかった。


だって・・・



「せ、先輩・・・?」


目の前にいる人は3年間好きだったあの人によく似ていた。







「・・・あの?」

かけられた声でハッとなり慌てて薬材を受け取る。

「あ、ありがとうございますっ・・・あ、あの」

まさか、いや、でもと思いながらも戸惑っていると彼は首を傾げウンスを眺めた。

「薬材をそんなに沢山お持ちになって、貴女が使うのですか?」
その言葉で私の事等知らないと知る。

・・・じゃあこの人はこの時代の?
もしかしたら先輩の先祖になるのかもしれない
・・・でも本当に似ているわ

思わずジッと見てしまうウンスに男は頬が赤くなっていく。
その様子にウンスも我に返った。

「あっ、ごめんなさい!この薬は典医寺に持って行く物なんです」
「何と・・・典医寺ですか?」
「え、と、私そこにいまして・・・」
「では薬員か何かですか?」
「医員・・・てところでしょうか?」
「貴女が医員・・・」

驚いた顔を向けられその眼差しにまた懐かしさを感じてしまい見つめてしまう。
再びウンスの大きな瞳に見つめられ鼓動が弾むが自分の言葉を変に捉えられたと考えたのか男が慌てた。

「あ、申し訳ありません・・・何て言うか貴女の様な美しい方が医員だなんてと驚きまして・・・」

照れながら言う彼を見ながら美しいと言われ何となく寂しさを感じた
あの頃も顔が好きだと言ってくれていたけど本心で無いと薄々気付いていた
でもそれでも嬉しかった
いつか私を見てくれるのではないかとずっとあの人を追っていたのに・・・
いや、そう思いながらも自分のプライドだけは無くせなかった

結局自分は恋愛事には向いてないというのもあれで気が付いたのだけど

笑い返そうと思ったが過去の事が次から次へと思い出してしまい泣きそうになってきた。
辛そうな顔になりだしたウンスを見てまた男は狼狽え始めてしまう。

「どうしました?具合でも?宜しければあそこの茶屋に少し寄りますか?」
ウンスを茶屋へと招こうとしたがその手を制され横を見るとトクマンが立っていた。

「えっ?!」
いつの間にか傍にいてしかも今日の買い物は護衛は武閣氏しかいないと思っていたので突然目の前にいるトクマンにウンスも驚愕した。

「この方に触れるでない!」
今にも剣を抜こうとするトクマンを止め男を見る。
「ごめんなさい・・・本当に何でも無いんです
あの付き添いの人もいるしここで失礼します!」
軽く頭を下げ薬材を落とさない様に強く抱き締め男の横を通り過ぎた。

「あ、あの貴女のお名前は・・・」

背中からかけられた声に思わず振り向いた。

「・・・ユ・ウンスです」

あの人に似ている声につい答えてしまった。




「・・・ユ・・・ウンス」

男は紅い花の様な美しい髪を揺らし去って行くウンスの後ろ姿をずっと見ていた。






「トクマン君どうしてここにいるの?」

暫く歩き男から見えなくなると後を付いて来るトクマンを見上げた。

「じ、実は医仙様が買い物に行く事を隊長もご存知で・・・だけど役目がありまして代わりに俺が医仙様の護衛になりました」

本当は医仙様に見つからない様に尾行するつもりだったのだが変な男は出て来るし医仙様の様子がおかしくなるしで思わず近づいてしまったのだがそんな事はウンスには言えない。
トクマンは気まづそうに項を掻きながらウンスを見た。

「そうだったの・・・でもまたチェ・ヨンさんか・・・本当に細かい人よね〜」

違います、医仙様!
隊長は貴女が心配なんです!
医仙様が歩いてるだけでも市井の男共の視線を浴びてるのを気が付いてないのですか?!

これじゃあ元や徳成府院君キ・チョルどころじゃないよ下手したら女人狩りだってあるのに・・・

・・・隊長の気持ちとは別に俺も心配だ・・・

ふとさっきの男の前で医仙の様子が変になったのを思い出した。

「ところでさっきの男ですがあの男がどうかしたのですか?」

「・・・えっ?!い、いいえ、何でも無いわよ?」

昔の元カレに似ていた、もしかしたら彼の先祖かもしれない・・・なんて言えないわ。

数年経って漸く忘れたし、前に進もうと思っていたのに
あんなに似てるなんて・・・

・・・・はぁー、またネガティブ思考になってしまいそう


「過去の男ってまさかそういう事じゃあないわよね・・・?」

「過去・・・?」

「何でもないわ!トクマン君もいる事だし何か食べて行きたいな!ね?」
 

トクマンの服の袖を掴むとまた歩き始めた。












(4)に続く








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読んで下さりありがとうございます!
少し進んだかな・・・?
話的にベタな始まりだけど・・・
まぁだヨンの一方通行です(汗)
でもここのヨンはグイグイ行くから。
先輩の名前は少し変えますね・・・(^^;;












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