勢いで書いておりますので違和感を感じてもスルーして頂けると幸いです(汗)
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イトシイイトシイイウココロ④
ドガンッ!!
迂達赤兵舎の扉を蹴破る勢いでヨンが入って来た。
広間にいた者達はあまりのヨンの形相と不機嫌さに硬直し、外で見ていた者達は見廻りと言い脱兎のごとく兵舎から逃げだした。
ヨンはそのまま大股で階段を上り自分の部屋に籠ってしまう。
副隊長チュンソクは大きなため息を吐き頭を項垂れた。
医仙が帰って来て暫くは機嫌が良かったのにこの間典医寺から戻って来てから徐々に機嫌が悪くなっている。
その時呆然とした顔で迂達赤兵舎に帰って来たヨンに思わずチュンソクは声を掛けてしまった。
「隊長・・・どうかされたのですか?」
途端ギッと睨まれ
「何がだっ?!何もしとらん!」
意味のわからない返事をされその日の筋練は殊更地獄だった。
それから誰もチュンソクでさえ尋ねるのを躊躇っている。
・・・はぁ、医仙が王宮から去った時も機嫌が悪かったがそれとはまた違う、そして今医仙はこの王宮に戻って来たというのにこれだ・・・
・・・暫くは我々も耐えなくてはならないのか。
そしてまた大きなため息を吐いた。
ヨンは自分の部屋の壁に凭れ空を睨んでいた。
先刻叔母に会う為坤成殿に向かうと王妃の往診でチャン侍医がいた。
脈診を終わらせ帰る為に片付けをしている処で此方を見て軽く会釈をし淡々と仕舞い始める。
いつもの様子に王妃の部屋から出て来る叔母を待つ為廊下の柱に凭れているとチャン侍医と叔母の二人が出てきた。
「どうした?ヨンよ?」
「・・・」
チラッとチャン侍医を見ると
「では私はこれで」
自分の横を通り過ぎ歩いて行くチャン侍医に微かに違和感を感じた。
肩越しに視線だけ向けたがよくわからず気のせいかと叔母上に向き直る。
「前に話した事だが・・・」
「・・・あぁ、医仙にも協力願うやつだったな大丈夫だ私が・・・」
「しかし医仙にまた嘘を付かせてしまうのは・・・」
ヨンはまたあの眼差しを向けられるのではと躊躇していた。
あの後俺に笑いかける事もなく視線さえ合わせてくれず触れる事も拒否されどうする事も出来なくなり途方に暮れたのだ。
どうにか此方を見て欲しいと天門にお連れしたいとまで吐いた自分が情けない。
あの方の前だといつもの俺ではなくなる。
女人の肩に凭れるのも、花を貰うのも、悪戯をして笑われるのも、何故か怒りも嫌悪感も湧かなかった。
あの時の医仙の柔らかい手が自分の額や手に触れ何とも心地好く髪が頬を掠め・・・
唐突にヨンは後ろを振り向いた。
坤成殿に来る為の廊下が長く続いているだけであの男の姿は既に無いのはわかっている。
突然の行動にチェ尚宮は驚く。
「な、何だい?どうした?」
「・・・いや・・・何も・・・」
その後の叔母上の会話は真面に返していたか覚えていない。
チャン侍医に感じた違和感。
あの甘い香りは何だ?
あの男を昔から知っているがどちらかというと無臭に近く微かに薬草の匂いが服に染み付いている程度なのに。
あの甘い・・・まるで女子の様な・・・
医仙の様な・・・
ふと想像した事に鼓動が早くなる。
典医寺で医仙は過ごしているのだから同じ建物内にいるチャン侍医にも移る可能性はあるだろう。
そのように自分に言い聞かせてもあの光景を思い出すと抑えきれない怒りと同時に胸が苦しくなる。
いつも医仙は躊躇なくチャン侍医の身体に触れる。
チャン侍医もだ。
二人は医員だ。
他の者の身体に触る等雑作無い事はわかっている。
だからといって胸に飛び込むか?肩を抱くか?
・・・否
「そうか・・・俺は遅かったのか・・・」
必ず護る、だから俺から離れるな、傍にいろ。
自ら言葉に出していたというのに・・・・
俺は自覚するには遅かったようだ。
⑤に続く。
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読んで下さってありがとうございます!
原作に沿っている様で沿ってなんかいません、私の好き勝手に進んでおります(汗)。
誰も知らない同じ物を持つってどういう気持ちになるかしら?
私はイムジャカップル中心ですからね・・・。
イラストにも反応して下さった方々ありがとうございます!
