ー常永久ーシンイ二次創作

ー常永久ーシンイ二次創作

☆信義-シンイ-の二次創作ブログ☆
(小説・イラスト・日記等)
二次創作に嫌悪感のある方はオススメいたしません。

☆☆☆シンイ-神義-の二次創作です☆☆☆

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気持ちの行方⑧



 ギリギリとタンメヒは綺麗にネイルされた爪を構う事なく台本を握り締めていた。 
そんな彼女の顔色を見たマネージャーは小さくため息を吐いた。

 最近のメヒはずっと苛ついている。
 原因は何かと思案するが特定が難しい程に沢山ある為こちらが困ってしまう程だ。
 彼女は5ヶ月後に事務所との契約更新期限が迫っており、事務所内の噂では今期で終了するとの話が出ていた。 
アイドル時代からの人気を維持していても若い世代が現れればその勢いに押されてしまう者もいる。
彼女もまた追われる側の1人になった。
 才能が無い訳では無い、 
華もあり見劣りする事はない。

 ・・・ただ、彼女の唯一の問題は“何時までも純粋さに拘る”事だった。

 今回の話が出た際、事務所は別の俳優を推薦する予定だった。それが何故かメヒの耳にも入り、しかも彼女自ら社長に直談判してまで配役を掴み取っていたという。 
 後から事情を知り自分に“相談して欲しかった”などと感傷的にはならなかったが、その行動に疑問を少なからず持ったのも事実だ。
 彼女にとって時代劇は初めての挑戦になる。
次のステップになるのならそれにこした事はない。
 そう思っていた。

 しかし・・・。 

 「・・・どうして電話も出てくれないの?」

 ――何の為に・・・。

 小さく呟くメヒを眺めていたマネージャーは額に手を当てた。 

大きな原因がもう1つある。 
少し離れた場所で休憩しているもう1人の人物を盗み見て、マネージャーは再びため息を吐く。 
 そこにいるのは、国内外で人気の俳優でもある“チェヨン”が黙々と台本に目を通していた。
 彼もまた時代劇ドラマは初挑戦となりテレビでは既に注目ドラマとして紹介もされている。しかもかなり期待度が高いのか通常の倍もあるスポンサーにスタッフ達が驚く程だった。 

 こちらの事務所の俳優がヒロイン役でもありドラマが失敗されても困る。
 本心はそれだったが数日の撮影でそんな気持ちが気薄になる程に彼は見事に武人になっていた。 

――やはり、選ばれた者なんだろうなぁ。

諦めた自分の夢に悠々と立つ者への羨望と微かな悔しさと。
しかし、最早手を出す事も出来ない場所に未練は後ろ向きだと理解もしていた。

 「・・・メヒさん、もう少しで撮影始まりますが・・」 
「わかってるわ!大丈夫よ!」

 振り向きマネージャーを睨んだメヒは台本をテーブルに置くと椅子から立ち上がり、何故かそのままチェヨンの所へと歩いて行った。 
 気配を感じ彼が顔をゆっくり上げ、ふと、少しだけ眉を顰めた。 

「・・・・・」 

おそらく彼女は気付いていないだろう。 
それでもマネージャーは離れた場所からその眼差しをすぐに理解出来た。

 何故なのか?
 自分が同じ男だからか? 

彼はスッと体を起こし彼女に対し待つ姿勢を取っている。
 メヒが何か話し掛け彼が返す、短い会話をした後撮影場所へと歩いて行った。

 ・・・やっぱり噂は本当だったか? 

 マネージャーは頬を指で掻きながら、メヒが置いた台本に目を落とす。
 実はドラマの話が出た際、各事務所からは
「おそらくドラマの主人公は“チェヨン”になるだろう」
と噂が出ていた。 
故に男性俳優は誰も名を上げなかった。
それはそうだろう、誰だって出来レースに参加したい気などある訳がない。 
 何人かの俳優の名が出たが、それも話題性を上げる為の工作だと業界に携わる関係者は気付いていた。
 彼も気付いているかどうかは謎だが・・・。

 そして。
チェヨンとタンメヒの間には過去に何かがあったようでふとした時に空気が変わる時がある。
 メヒの様子もまた然り。
 ――2人は以前交際していた。

 メヒがアイドルになる前なら彼もまだ若手俳優だった頃だ。
 淡い恋心か、盛り上がった時期か。 
冷めた関係なら話す事だって疎ましくなるのは当たり前だ。
だが 、対するメヒは―――。

どうしてもこのドラマに出たかった彼女の思惑(おもわく)がほんのりわかってしまう。 
損得勘定が無い訳ではないが、このドラマが成功しなければメヒだって次があるかもわからない筈だ。
 なのに・・・。 

――何を考えてんだか・・・。


 「あの、マネージャーさん」
 「はい?」

 撮影スタッフがマネージャーに近付き1枚の紙を渡してきた。 

「次の撮影順なんですけど、建物背景を今日中に撮り終えます。週明けに江南区に向かい境内での撮影に入ります」 
「あぁ、今日で済州島は終わりですか」 
「後半は戦も入るので、江華島に行くかもしれません」
 「では、南下はもう無さそうですね」

 そろそろ時期的に台風が近付いてくる。
島に足止めされると撮影に支障が出る恐れがあるので本土に戻る事に安堵の息が漏れた。
 マネージャーは紙を見ながら頷いていると、スタッフがすみませんと小さく謝ってきた事に首を傾げ横を向いくと、スタッフは言い難そうにしながらチラリと周囲に人がいないか確認している。

 「・・・実は、メヒさんがこの役をやりたいと立候補したとの話を聞きまして・・・」 
「はあ、まあ、そうなんですよ」
 「・・・で、マネージャーさんはどう感じましたか?」

 ――どういう意味なのか?
 ・・・いや理解している。 

 「・・・誰にも言わないでくださいね。私は彼女は無理している様に感じます」

 マネージャーの言葉にスタッフは少し目を大きくしたが、うーんと小さく唸った。

 「実は・・・監督が、少し・・・」 
「あー、わかります」

 メヒが最近イラつき落ち着きがない事に監督もまた何らかしらの不満が出ているのだろう。


 「本当に参ったなぁ・・・」

 マネージャーは再び今日何度目かのため息を吐いた――。 





⑨に続く
▽▽▽▽▽▽▽▽


今回は少し短かった・・・💦
まあ、コツコツ更新していきますねぇ....( * ॑꒳ ॑*)✨
しかし、彼らが撮っているドラマはどんな内容なんだろうか・・・。








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