パラダイス鎖国 ~忘れられた大国・日本 | 私は楽観主義者である。それ以外のものでいても何もならないと思えるから。

パラダイス鎖国 ~忘れられた大国・日本

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)/海部 美知

¥760
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ずっと読みたいって思っててなかなか読めてなかった一冊。
著者の海部さんは、大学の大先輩で、SF支部の集まりでお知り合いになりました。
こっちで通信系の経営コンサルタントをしている、2人の息子さんのお母さんです。
人気ブロガーでもあり、ブログはこちら

このブログで「パラダイス鎖国」という言葉を使ってブログが注目を集めたのが2005年。
当時すでにベイエリアで生活していた海部さんが、久しぶりに日本に帰って感じたことを言葉にしてみたそうだ。

もう欧米の生活にも憧れはなく、住み心地のいい、あるいは市場としてもそこそこ規模のある(パラダイス)日本に閉じこもってしまおう(鎖国)

こういう現象が見られるが、果たして実際どうだろうか、という疑問を呈する形で
海部さんはこの言葉を使い始めたようだ。
そしてブログ上で読者と双方向のやりとりをしながら、あるいは自分自身で、仮説と検証を繰り返していく。
そのブログをベースに書かれたのがこの本。

私がこの本のよさを感じるのは、「パラダイス鎖国」を全面的に否定しないところ。
海部さんは一貫して、多様性を重んじている。
私も賛成する。いろんな人生があっていいとおもうし、いろんな企業戦略があってしかるべきだと思う。
それから海部さんの米国での留学時代や過去の勤務経験がいくつか描かれているが、それがまた興味深い。
留学以降20年以上ベイエリアに住んでいる海部さんならではの「米国から見た日本」やその移り変わりが詳細に、ときにキャッチーな言葉で書かれているのが、呼んでいてとても面白い。

知り合いだからというわけでは全然無くて、自信を持ってお勧めできる一冊です。