du fehlst mir | 私は楽観主義者である。それ以外のものでいても何もならないと思えるから。

du fehlst mir

月曜日会社に行くと、オリバー君からミーティングリクエストが入っていた。
火曜日の朝8時にチーム全員で電話会議。
その日は一日チームがざわざわしていた。

そして火曜日の朝。
8時に電話会議が始まった。

話を切り出したのはもちろん、オリバー君。
「朝早く集まってもらって申し訳ない。今日みんなを呼んだのはほかでもない、
私がバンクを去ることになったことの報告だ。」

このパターンを予想していたと言えばうそになる。
が、頭のどこかで準備していたのは本当だ。
だから、これを聞いたときも「。。。そっか。」って感じだった。

彼はもちろん転職先を決めていた。
それは、数ヶ月前にうちの銀行を去った前のCFOが現在CEOをつとめるウィスコンシン州にHQを置く銀行。
チーフストラテジーオフィサーだって。つまり、今と違ってCクラスになるわけだ。

会議で彼は、「ここで6年以上勤めて、ここでの自分のストラテジーを愛しすぎてしまった。」
と、去る理由を述べた。

一方で、同僚や上司は、
「新しいCFOと折り合いが悪かったんだ。」
「ここではCクラスになれないと判断したんだろう。」
と言っていた。

まぁそれはいいや。

とにかく彼はうちのバンクの戦略の親玉なので、違う銀行に行くとわかった以上、
ここには長くいられない。そして金曜日が最終日。

近くのドイツレストランでフェアウェルランチ。
彼がイニシアチブをとって作ったうちのバンクのヒストリーブックを額に入れてプレゼントした。

du fehlst mir

とメッセージカードに書いた。
オリバー君がそれを見て、笑った。

誰かとお別れするとき、
「私のことを忘れないで欲しい」と思ったらそれは
私にとって大事なヒトなんだろうと。
私は彼に忘れられないために、ドイツ語を使う。
ドイツ語を使う東京から来た風変わりな日本人女性として記憶に残ることを期待して。

ちなみに彼の後任は決まってないみたいで、うちのチームはトップ不在。
その下にいる4人のマネージャーが直接CFOにレポートするんだって。
つまり組織が固定していて人が動いたら人を補充するのではなくて、
人が動いたらそれにあわせて組織が柔軟に変化すると。

ウィスコンシンはチーズヘッドっていうのが有名なんだって。
チーズヘッド欲しいから、アメリカ駐在中にウィスコンシンにも行こう。
オンラインでも、買えるけど、それはつまんないよね。

そういえばね、会社の道路挟んだ向かい側にスタバがあって、
ほぼ毎日通ってるんだけどね。
そこに最近、日本語が少し話したり書けたりするお兄さんが来たのね。

アメリカのスタバってさ、注文するときに名前聞いてくるんだよね。
そいで、その名前をカップに書いて、ちゃんと注文した人に手渡されるようにするんだけど。
そんで、お兄さんが私に名前を聞かずにカップに「おねえさん」って書いてくれたのね。
あたし思わず、

おばさんじゃなくてよかった(安堵)DASH!

って思ったんだけどね。

次の日また同じスタバに行って、またお兄さんがカップに「おねえさん」って書いてくれたりして
ちょっと日本語交えながらお話してたら、横でそれを聞いてた東南アジア系にしか見えないお姉さんに、

「えっっ?!?!もしかして日本人なの?!」

って言われて、お兄さんが

「そうだよ、彼女は東京から来てるんだって。」

って紹介(?)してくれたんだけど、

「ずっとタイ人だと思ってたわ波波。」

だって。
タイ人?!なんで?!むしろタイ人はあなたじゃない?!

って思いながらグリーンティーラテができるのを待ってたら、
そのお姉さんがカップを見せながら
「これなんて読むの?」
って聞いてきたのでカップを見てみると

かわいいですね

だってラブラブラブラブ
やだっ!お兄さん、直接言ってくれればいいじゃないラブラブラブラブ

って浮かれてたんだけど、よく見ると
Jane saysって書いてあって、つまり

「彼女があなたのことをタイ人と間違えたのは、あなたがかわいいからみたいですよ。」
って言う、アメリカ流顧客トラブル対応ですな。
そして言わせもらうなら

It doesn't make any sense for me!!!!!!!!!プンプンプンプンむかっむかっ

うっかり喜んじゃったじゃない!!!!
ただのフォローね?!?!
しかも、普通むしろ日本人女性はかわいい/キレイってイメージでしょうが!!

ま、いいや。
かわいいって書いてあるんだから、かわいいってことにしておこうぜ!
そのほうが、しあわせよね音譜音譜