私の理想のライフスタイルは田舎でないと実現しないから、
田舎暮らしを夢見ています。
綺麗な空気、土、水が保たれた土地で、自然に囲まれて、
環境にやさしい農法で家庭菜園をやりながら、
環境にやさしい生活をしたいのです。
隣の家が見えないような暮らしに憧れます。
さて、幸いにも、そのような土地に、義理の両親が家を持っているのです。
その家に住んでいいよ。と言ってくれています。
今回は、自分が冷静になれるように 「pros and cons」を挙げてみます。
まずそこに住む「良い点」
*ただで住める
*家が結構エコロジーに焦点を置いて作られている。
*薪でお風呂のお湯を沸かして、料理もできる、ストーブがある
*自然の雨水での生活で、水がケミカルフリー
*家庭菜園をやってもいい
*一番近くの大きな町は大学町だから、田舎だけれども文化がある
*子供の習い事も、日本語以外は、ほぼシドニーと同じように続けられる
*動物が飼える
*ソーラーパワーをいれてもいい
義理の両親の家なので、承諾を得る必要がありますが、
好きなように改善していけます。
(でもお義母さんのお気に入りの家なので、あくまでもお義母さんの気持が第一優先です。)
私のような人間には、本当に夢のような話しなのですが、
なかなか難しい問題がものすごくあります。
まず収入は必要ですから、町での仕事を探さなければいけません。
トレバー君はシドニーでの今の仕事と会社をたいそう気に入っています。
その仕事を捨ててまで、行きたいという情熱が彼には全くありません。
それは、彼がその田舎町の生活を知っているからなのです。
別に都会にいたいわけではないけど、
あそこにまた戻るの・・・・。
とため息をつくのです。
彼らが80年代に引越してきた頃は本当に干ばつがひどかったそうです。
だから暮らしに、いい思い出が少ないようなのです。
ここが第一関門なんです。
トレバー君が乗り気にならないのです

彼や彼の家族は、ここでは君がやりたい事は無理だよ。と言います。
本当の田舎の生活を知らない私を内心、心配していると思います。
彼らの懸念はもっともです。
ここからは「悪い点」です。
とにかく、不毛の土地なのです。土質が悪いのです。
岩だらけの粘土質で起伏が激しく、農園としての価値がまったくないそうです。
シャベルをいれると、岩にぶつかって、簡単に掘れません。嫌になります。
気候も簡単に作物が育つ気候でもありません。
高原地帯で極度に乾燥していて、夏は涼しく、
冬はー10℃くらいに気温が下がり霜が張ります。
決して楽しく簡単に家庭菜園という場所ではないのです。
とにかく根付く植物があっても成長が遅いのです。
しかもカンガルーがむしゃむしゃ食べてしまいます。
きつねやポッサムやうさぎも出るそうです。
毒蜘蛛、毒蛇、さそりもいますしね。
(まぁ、それはオーストラリアはどこでもですけどね。)
ちなみに最近、旦那の弟がコアラを目撃しています

標高が高いので、乾燥している上に、
太陽の日差しもじりじりと本当にきついです。結構くらくらします。
シドニーですら日本と比べると日差しが強いと思っていたのですが、
しっかり紫外線対策と保湿対策をしないと大変なことになりそうです。
また水道は通ってないので、雨水しかありません。
干ばつが続くととても生活が厳しくなります。
作物も枯れてしまうそうです。
ね、相当ハードルが高いですよね。
わかってるんですけど・・・
私はパーマカルチャーや自然農法的なエッセンスを取り入れて、
こんな不毛と言われる土地でも、
家庭菜園くらいはやっていけるのではないかという希望を持っています。
これが敷地への入り口です。アスファルトもありません。

かなり茶色っぽいですよね。
でも雑草やオーストラリアのネイティブツリーはたくましく生きています。

そんな私に、去年の暮れに、素敵な機会が与えられました。
続きは次回に。