『目に青葉 山ほととぎす 初がつを』

                (山口素堂)


昔の人はこの時期の鰹を


大変好んだようです。


こんなのもあります・・。


『女房を質に入れても初鰹』



以前は脂の乗った


秋の戻り鰹の方が好きでしたが、


“すきやばし次郎”で頂いた


鰹のたたきが衝撃的な美味しさで、


以来、初鰹の虜になりました。



すきやばし次郎の小野禎一さん曰く、


「板前でも捌いてみなければ判らない」


と言うほど、鰹は目利きが難しいのだそうで、


仕入れても捌いて良い物でなければ


客に提供しないこともあるそうです。


道理で衝撃的な記憶が残るわけです。



しかし・・すきやばし次郎の、


店内を支配するような重い空気が


どうにも馴染めず・・、


その後、二の足を踏んで、


未だあの鰹を超える鰹に逢っていません。


あの稲藁で燻された鰹の余香が


忘れられずにいます・・。


質に入れられそうなものもありませんし・・。



初鰹の巻き寿司。


SIMPLE MINIMAL-初鰹の海苔巻き寿司


八丈島の郷土料理“島寿司”は


わさびではなく練りからしを効かせた


ヅケをにぎり寿司にします。


その島寿司をヒントにして、


からしを溶いた漬け地で漬けた鰹を、


巻きすではなく、


押し寿司の型で押して海苔で巻きました。



漬け地は酒大さじ2と味醂大さじ1を


電子レンジにかけ煮切り、


醤油50mlと合わせます。


そこへ練りからし小さじ2程度を溶き入れます。


鰹をひいて漬けます。



寿司酢はご飯1合あたりに


お酢大さじ2弱、砂糖小さじ2強、塩小さじ1と


顆粒昆布だし少々を合わせます。


硬めに炊いた熱々のご飯に


寿司酢をまわしかけ、


粘りが出ないように切るように混ぜたら、


絞ったペーパーをかけ人肌に冷まします。



漬けた鰹に微量のからしを塗り、


万能ネギ、茗荷を


寿司飯で挟むように押して海苔で巻き、


大葉と一緒に盛り付けます。



からし醤油も刺身とよく合います。