小さな畑で野菜を育てる


老年の女性・・。


ご主人と若い息子さんを


病気で失った彼女は、


野菜の世話をしながらこう言う、


「収穫より育てることが好き」と・・。


だから、彼女の畑は


近所の人に開放され、


近所の人たちは勝手に、


実った作物を収穫していくのだそう・・。


皆に収穫して貰うのが嬉しい様子。




さて、休暇に入り、


深夜に煮込み料理の仕込みに


集中してしている時間は、


贅沢でリラックスできる時間。



丁寧に丁寧に手を掛ければ、


どんどん美味しくなってくれるから、


煮込み料理は本当に楽しいです。



水族館の水槽に鼻を押し付けて


魚を観ている子供のように、


ワイン片手に鍋の変化を


じっとみつめて夜を過ごします。



牛肉の赤ワイン煮こみ。


SIMPLE MINIMAL-ブッフブルギニオン


たっぷりの玉ねぎ、人参、セロリの


ミルポワとニンニク、ベーコンは、


鍋底が薄っすら焦げ付くまで


我慢強く炒めます。


焦げは野菜の糖分で旨味と色になります。


そこへトマトペーストを入れ、


ブイヨンを注ぎます。


鍋底の焦げを木ベラ等で


こそぐように溶かします。



別の鍋で大振りに切った牛肉の表面を


焼きつけ野菜の鍋に移します。


肉の旨味の焦げも無駄なくブイヨンで


洗って一緒に加えます。



また別の鍋に砂糖を入れ


キャラメルを作ります。


キャラメルが適度に色づいたら、


バルサミコ酢少量を入れ、


赤ワインを2本開け、1本強入れます。


赤ワインの味が最も影響しますので、


フルボディの肉に合うものを選びます。


ワインは1本でもいいのですが、


2本開けたのは残りのワインを


飲むための口実です。



ワインが2/3量くらいに煮詰まったら、


野菜の鍋と一緒にし、


肉が液体から出るようなら


ブイヨンを足しひたひたにします。


ローリエ、タイムを入れ、


圧力鍋で10分~20分加圧します。



前日の仕込みはここまで・・。



浮いた油を取り除き、


肉を取り出したら、


煮汁をシノワかザルで濾します。


肉を戻し、ゆっくりと煮詰め凝縮させます。


隠し味にビターチョコレートを2片と


バターを溶かし込み、


塩こしょうで調味したら、


水溶きのコーンスターチか片栗粉で


軽くとろみをつけたら出来上がり。


冷めにくい鉄鍋などに盛り付けます。



ポイントは・・


小麦粉ではなくデンプンで


後から濃度を付けるので調整や修正が


しやすいのがこのレシピの特徴です。



キャラメル、バルサミコ、ビターチョコは


僕のオリジナルのアイデアですが、


どれもコクと深みを与えてくれます。



材料を大胆に多めに使って煮詰め


凝縮させることでリッチな味になります。



付け合せはパスタとブロッコリーと


以前作り置きしたパセリバター で焼いた


ガーリックトーストと一緒に・・。


SIMPLE MINIMAL-ガーリックトースト


冒頭の女性の言葉を拝借して・・。


僕は食べることより作ることが好きだから、


多めに作った赤ワイン煮込みは一食頂いて、


残りはおすそわけ・・。