フォローさせていただいているブロガーさんがブログ内で相続の話をしていたので、思い出しながら書いています。
相続は皆経験することなので何かのお役に立てれば!
これは高齢の父の相続をすることになった親戚の話です。
※親戚には、こちらの話は掲載許可をいただいて少し関係性を変えて書いています。
高齢の父の死後、同じく高齢の母と子供たち2人(姉子さん、妹子さんとします。)で父の遺産を相続することになりました(くまのみのネーミングセンスのなさよ)
父母には共同名義の土地・建物や少額の預貯金などがありました。
姉子さんは父母の土地に家を建てて父母と同居。妹子さんは県外に自力で自宅を建てていました。
田舎の話なのであまり土地に価値はありません。高齢なので預貯金もそんなにありませんでした。
ですがトラブルを避けるため、父は前々から自分で作った遺言書を皆に見せていました。
「自筆証書遺言」というものですね。
大まかな内容は
①母の老後をみることを条件に姉子が今住んでいる父母の土地は相続させる
(そのかわり妹子がもらう土地より少し大きめ)
②妹子にはその他の土地を相続させる
③預貯金は母が全額相続する
・・でした。
皆同意し、安心していました。
ところが死後にトラブル発生
妹子さんに相続させると生前父から約束されていた土地を、母が売ると言ってきたのです。
理由は、父が亡くなって今後の生活費が心配だから父がいなくなって心細くなってしまったようです。
自分が相続できるものと信じていた妹子さんは、怒り狂って弁護士を通じて訴状を母と姉子に送ってきました。
妹子さんは、昔から母との関係が良くなかったのも拍車をかけたようです
ところで、父は「自筆証書遺言」を書いていましたよねあれはどうなったのか。
「自筆証書遺言」は父の相続時、残念ながら法的にまったく効力を発揮しなかったそうです。
自作の遺言書にも一定のルールがあり、それを守って作成されていなかったからです。
せっかくの父の家族への思いが無になってしまいましたね・・
結局遺産を巡って家裁で遺産分割調停をすることになりました。それからが大変・・。
家族間のトラブルもさることながら、母も姉子も、それぞれ主張が違ったのでそれぞれに弁護士を探さなくてはなりませんでした。
田舎なので弁護士探しも大変です。
また、調停となると、弁護士の管轄なので、より安価な司法書士などは相談にのれないようでした。
まさに争族トラブル
ところで弁護士って必要?って話ですが、遺産分割調停ともなると、家裁裁判所で法的な話の分かる人が必要になってきます。
弁護士を付けなくても自分で対応するなら調停に出廷可能なようですが、家裁側もなんで弁護士つけないの?という対応になるらしいです・・。たしかに素人に逐一法的な説明するのはめんどうですもんね
で、ささっと結論です
この場合は、『一部の土地は売るけど、妹子さんに土地を売ったお金の半分を渡すことで解決しました。』
通常、父が亡くなったら配偶者の母が半分、その残りを子供たちで分けます。
この場合、法的には4分の1ずつが姉子さんと妹子さんにわたることになっていたのですが・・
この時点では妹子さんに多く財産が渡ったことになります。
妹子さんが法定より大きな金額を得られた理由は母がトラブルの早期解決を望んだからです。
長く争うことも可能でしたが、高齢のため早く現金化したかったのです。
土地を売ったので、母と姉子にもそれなりの遺産が渡されました。
ただ、弁護士への弁護費用支払いのため、元々少額だった遺産はさらに少額に・・。
身内で争っていいことは全然ありません。
さらに、妹子さんは、『母が死亡後、姉妹で平等に遺産を分けるべきだ』と主張しています。
今後困るのは姉子さんです。
なぜなら、姉子さんは父母名義の土地に自宅を建てているから
どうなることでしょうか・・次回に続きます。
※親戚には、こちらの話の掲載許可をいただいています。
ですが当方素人&第三者なので、質問などにはお答えできかねます。
ごめんなさいね
いわずもがな素人の話ですので、ご相談は弁護士などにおねがいします
皆さんの相続がいい方向に向かいますように。
資料請求できるよ!