家づくりのコツ8 | シンプルハウスのつくりかた

家づくりのコツ8

「大きな暮らしができる小さな家」永田昌民・杉本 薫著 オーエス出版社発行の本より
家づくりのコツの紹介です。

照明  ー暗さに棲む、灯に集う

 「家の明かりには炎のように闇と光が混在するようなところがないと。昼のように明るければ、
いつも元気でいることを強要されるでしょう。夜は暗いからこそ休まるのです。闇を溶けこませ
ながら必要な明るさだけをとるのが家の照明だと思います」と永田さん。夜は昼の延長ではなく、
夜は夜の生活があり、それに見合った表情を演出するのが自然といいます。

 永田さんは、天井に照明器具を最小限しかつけません。家族が思い思いの落ち着きを得られる
ような部分照明が重なり合って、それが全体の照明になるのがいいと考えています。

 天井に照明器具をつけないのは、部分照明が作り出す陰影のある落ち着いた雰囲気を作りだす
ためと、もうひとつ、広さと美しさを大切にいしているからです。

 学生のころ師であった吉村順三さんが、「京都御所の天井には照明がない。だからきれいなん
だ」といったのが印象に残っているといます。シーリングライトやシャンデリアなど天井に照明
があるのは、一般の住宅では当たり前ですが、一度でも天井に照明器具がない空間を体験すると、
確かにその気持よさがわかります。
                                    続く



大きな暮らしができる小さな家/永田 昌民

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