お前に別件など無い!
「自分が得をすれば その分 誰かが不幸になっている」
なんて言葉を聞いたことがありますが・・・・
昨日の僕はラッキーマンでした。
パチンコで久々に大勝ちしたのです。
勝った額は三万八千円。
最近生活が苦しかったので、天の恵みのようにも感じました。
好きな服買ったり、好きなもの食ったり、好きなCD買いあさったりしても
それでもまだおつりがきそうだぜー!ヒャッホーウ!
さぁ、今から街にでも繰り出そうかと無敵感に包まれていた時
ある「紳士」な考えが浮かびました。
(あっ、彼女にドライヤーを買ってあげよう!)
彼女の家にあるドライヤーはあまりにもショボく、風力もイマイチなため
髪の量の多い彼女はいつも風呂上がりに髪を完全に乾かしきれてないのです。
「新しいの買いなよー」
「うーん・・そうだね」
とは言うものの、いつまでたっても買う気配もなく、よく髪が生乾きの状態で僕の家に遊びに来たりして
そのたび僕ん家のドライヤーで髪を乾かしてあげたりしていました。
そこで臨時収入も入ったことだし、ドライヤーをプレゼントしてやろう!と思い立ったわけです。
100満ボルトの家電コーナーで吟味すること30分・・・
購入しました。マイナスイオンを発生させる、イオニティとかゆう結構高いやつ。
このプレゼントを渡すと共に、パチンコで三万勝ったという自慢話をして盛り上がろう と考えてました。
ほわほわほわ~ん。o○ (妄想モード突入)
「今日はプレゼントをあげよう」
「わぁー ありがとう! でも突然どうしたの??これ、高かったんじゃない?」
「なぁに、今日パチンコで三万勝っちゃってさぁ・・・」
「えーっ すごいね!」
「その恩恵を、お前にも分けてやろうと思ってね・・・」
「素敵よっ!」
「ふはははは」
ほわほわわ~ん○o。 (終了)
臨時収入が入った喜びと、彼女にプレゼントを渡すワクワクで僕のテンションは最高潮。
すぐに彼女に 「夜会える?」 とメールを送りました。
彼女はこの週の土日、東京で、あるイベントに参加するために、一泊二日で東京に行っていたのです。
そしてこの日は日曜日、彼女が帰ってくる日というわけです。
「十時ごろになっても大丈夫?」
羽田空港19時発の便なので、どうやら彼女は空港からほとんど直で会いに来てくれるようでした。
「じゃあまたあとで!」
僕の家で会うことを約束して、僕は帰ってプレゼントをラッピングしたりと、バタバタ楽しげに
動き回っていました。
気づけば時間は約束の十時ごろ。
ピンポーン
(おっ、来た来た!)
玄関のドアを開け、「よっ、お帰り!」と声をかけて彼女を招き入れました。
ところが彼女は、ずっと俯いて、よろよろと歩きながら入ってくるのです。
その陰気さといったら、テレビから出てきた「貞子」さながら。
そして一言
「痛い・・・・・」
と呟いたと思ったら
突然わんわん泣き出したのです!
「空港の階段で転んだーー!!」
彼女の足を見ると、両スネの皮がズルズルに擦り剥けて出血していて
なんとも悲惨な状態になっていたのです。
それに加えて右足は、打撲跡のように所々青っぽく腫れていました。
きょうび やんちゃな小学生でも中々こんな怪我はしないと思うほど、痛々しい怪我でした。
聞くと、泣いている理由はそれだけではないのです。
向こうで風邪をひいて熱が出て、さらに生理も来て最悪の体調の中でイベントに出て
それ以外はずっと宿泊先で寝こんでしまい、東京で何も買い物せずに帰ろうと
思ったら帰りの航空券を無くし、また新たに買いなおすのに二万円払い、体調が
悪い中ふらふらと階段を下りていたら盛大に転んでしまい凄く恥ずかしい思いをした挙句
こんな怪我まで負ってしまったという・・・散々な一日だったそうです。
そりゃあ、泣きたくなるのも無理ないわなw
「と、とりあえず消毒だ!」
さすがにその怪我の具合を見ると僕も慌てました。
傷の痛みからか涙が止まらない彼女。
「跡残るよぅ・・・」
不憫すぎて、かける言葉が見つかりませんでした。
いつまでもズビズビ泣いている彼女の足をオキシドールで消毒しながら
僕はふとプレゼントの事を思い出しました。
うーん・・・・
とても自慢話出来る空気じゃねぇ・・・
僕のテンションもすっかり落ち着いて、彼女の様子も落ち着いた頃、
ヘコんでいる彼女にとりあえずプレゼントを渡しました。
中身を見ると、少し元気になってくれました。
「ありがとぅ・・・でも、なんで突然プレゼント?」
「い、いやぁ なんとなく!あんたがいつまでたっても新しいの買わないからさぁ」
「うん・・・ありがと」
パチンコで大勝ちしたからだぜイェーイなんて言った日にゃあ さらにヘコむか もしくは
「あんたが私の運を吸い取ったのよーー!!」
なんて逆上されかねない。
「今日一日何してたの?」
「え、ああ いやぁ特に、何も。家で悶々しとったよ。」
「ふーん。悶々しとったんやぁ・・・」
フォレスト・ガンプのママが、「ウソをついても、それが他人を傷つけるようなウソじゃなかったら
いいのよ」と言ってたし、俺は間違いじゃないよな・・?
そう自分に言い聞かせながら、彼女をなだめていました。
彼女の足が心配でしたが、体調も悪そうだったのでとりあえずその夜は帰らせて、
今日は早く寝るように、寝たら嫌なことも少し忘れるよと言って別れました。
一ヵ月後か、二ヵ月後か・・・
いつかこんな事が笑い話になった時、その時改めて真相を伝えようと思います。
彼女の予想GUYっぷりに驚かされた日でした。
まさかホントに、俺が彼女の運を吸い取ったわけじゃないよな・・・・・?w
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