草いきれ | ちっちゃい、イーハトーブ

草いきれ


薄暮が次第に群青に染まっていく



その中にぽっかり浮かぶ鉄橋を渡る電車は、形ない期待を連れ去り、現実だけを置いて往く


生き場のない心は草いきれになって鼻をつき、胸は詰まる




この草いきれが運ぶ新しい季節は、俺になにかをくれるだろうか