大人になる事は素晴らしい事だと思っていたし、大人は子供にとって魅力的だと思う。


でもこうして大人になり、色んな経験をして、中にはしたくない経験も山程あったが、


いつしか大人への希望は絶望だと知った。

これが真実か。


あれほど早く大人になりたかったのに。

今では戻れない過去を想うばかり。


ああ、なんでこうなった。

大人って、人間って。

こんなにも汚くて、醜い生き物だったんだ。


気づきたくなかった。知りたくなかった。


世の中の全体は常に正しいものが

制していると思っていた。


でも違う。

正しいとか間違いとかそんなん

この世の中にはない。


あらゆる暗黙のルールで縛られている

負の迷路だ。

抜け出そうとすればするほど

脱出は不可能。


正より悪のほうが有利な世界。


歳を重ねるごとに人間、世の中への不信感が積もる。




本の中の世界と人間は子供の頃の思い描いていた希望通りだ。

だから私は本を読む。

少しでもこの絶望の世界から

離れる為に。


現実逃避でいい。

生きるために逃げなさい。

逃げるはムーブメントなんだって

ある絵本作家が言っていた。


だから私は逃げ続ける。

息絶えるその日まで逃げ続けてやる。