「Up Side Down」
人生には、三つの坂がある。上り坂。下り坂。そして、「まさか…」である。
誰が言ったのかは分かりませんが、うまく言いいますよね。人生、山あり谷あり。そして、時に、予期せぬ、急激な凹凸にでくわします。ちなみに、私はアップダウンのある、「坂」がとても好きです。とりわけ、登りが好きなのですが、登山においても、帰りの下山よりも、行きの登山が楽しすぎます。坂に比べ、平坦はどうも好きになれません。
それは、それは、陸上の現役時代の走りの走法にも、強く現れていました。私の、トラック種目の記録は、女子の日本記録はすべて上回っていましたが、そう大差はない、2流選手としての自己ベストしか残せませんでしたが、アップダウンのあるクロスカントリーなどの練習は、強烈なスパートで、箱根駅伝に出場していたメンバーが集う中、チームトップでゴールすることもありましたし(練習が日々、ライバルとのバトルなのです。)、大学三年時に初めて連れて行ってもらった、箱根駅伝の5区の登りの試走において、本線でも通用するタイムをたたき出してしまいました。
チーム内では当然、「登りのタケウチ」として、秘密兵器として期待されました。
しかし、秘密のまま、終わっちゃいましたが…。
「無いモノねだりをした私に、食事ねだりしてくる、二匹のワンコ。」
会社員を3年近くしていましたが、私は属していた組織の中で、目標を見出せなかったので、私の目の前に広がる世界は、まさに、死へと向かうだけの「平坦なアスファルト」しか見えていませんでした。目標を見出している人は、坂を見れるんでしょうがね。
安定した固定給、整った福利厚生、長年勤めていれば、確実にUPしてくる給与。勤めていれば、自分にも回りにも、安心を与えられる社会の目。大学卒業してから、フリーターも経験しましたが、その時は、それらをすごく欲しがったものですが、手にした後は、無いモノねだりしていると言うべきか、捨て去ってでも、
「色んな恩恵を受けられる平坦より、坂を選びたい」
「実家の目の前の急激な坂。あまりの傾斜にみんなビックリします。」
そういう風に、強く思い、今の境遇を選びました。幸い、2度目の無いモノねだりはしていませんが。
私の選んでいる、ジョギングコースは、家を出て、急激に下ったあとは、あとは、延々と上り坂が続きます。
端整に整った大阪、京都、奈良の街並みも好きですが、やはり、アップダウンばかりの、この名張市が好きです。
「坂マニア」ではありませんが、「坂好き」なのは自覚しています。
住んでいる実家が、「タケウチ、崖に住んでいる…」と噂される、急激な坂に立っているからでしょうか…。
現物件を選んだ決め手が、笑っちゃうような本当の話ですが、「坂」の上に、私のお店があるからです。気になっていた、もう一つの物件は、フラットでしたからね。この坂にある、現物件の雰囲気が私を強く呼んでいました。
最近、綺麗で上品な、40代女性の来店があり、
「前から、何度も車でお店の前を通っていて、行こう行こうと思ってて、やっとこれました。
このお店の外見と、この坂の雰囲気がすごく合うなあって思っていました。」
GEVAERTリボンベルト。 秋・冬カラー入荷。各¥1.995(税込)
そう言っていただいて、私も、坂が好きな事実や、それが物件選びの決め手になったことを思い出しました。
この坂の雰囲気が好きで選んだので、、共感していただける時は、そりゃ、めちゃくちゃうれしかったですね。
昔、私の目の前に広がっていた世界は、地平線まで見えてしまいそうな、平坦なアスファルト。
イマ、私の目の前に広がる世界は、頂の見えない、未舗装の登山道。
困難さ、不安さが、ゴロゴロと落石してきますが、乗り越え、登る毎に喜びを感じます。
「まさか」の落とし穴に入らないように、一歩一歩登っていきます。
Simple is the BEST ! タケウチ