そして中学1年生のとき。これはほんとによく覚えてる。
全校生徒が体育館に集まり、県知事の講話を聞く機会があった。これは父母も自由に聴きにくることができ、そこに私の母もきていたのだ。
そして母はそんな大勢が集まるなかでいきなり大声で話し始めた。
まず私の母であることを名乗り、県知事を罵倒し始めたのだ。周りにいた先生が『まぁその辺で…』と止めていたが、母はヒートアップ。
私は何が起きたかよくわかず、でも恥ずかしくて悔しくて悲しくてどうしようもなかった。

実は私はこの日の前日、母が自宅で県知事への手紙を書いていてそれをぶつぶつと読んでいる姿を見ていた。私はその時の母がなんとなく怖くて見ないふりをした。あのとき止めていればこんなことは起きなかったのか。止めていてもこうなっていたのか。
とにかくこの事件は私の心のなかに闇を落とした。