私たちが普段食べるものに使われているあぶらは、
大きく分けて「油」と「脂」に分類できます。
「油」というと植物性、「脂」というと動物性のものを
イメージされるかもしれませんが、これは少し違います。
「油」とは常温でサラサラした液体の状態を保っているもので、
それに対し「脂」は常温で固まってしまうものをいいます。
動物性のものでも魚に含まれる「あぶら」は常温で固まらないため、
「油」に分類できます。
「油」とは一般的にサラダ油やオリーブ油などの植物油、
「脂」とはバターやラードをイメージすれば分かりやすいでしょう。
しかし、今の説明に当てはまらないものが、
マーガリンです。
マーガリンは植物性であるにも関わらず、
常温で固まっていますよね。
本来ならばサラサラなはずの油が
動物の脂のように固まっているわけです。
実はこうした油は、原料に水素を添加させて
固形化させているのです。
この人工的な油は、
「トランス脂肪酸」と呼ばれています。
TVやその他で聞いたことがある方も多いかもしれません。
このトランス脂肪酸が、私たちの身体に様々な負担を
かける問題の多い油であることが分かってきています。
次回に、このトランス脂肪酸が
体にどう作用してくるのかお話したいと思います。