耳そうじについて、真剣に語ります。

 

 えっと。

 遡ること阪神・淡路大震災発生から2か月後、わたしは当時付き合っていたをのこと、神戸のハーバーランドなる場所へ行きました。お店は営業を再開していました。

 そのとき、屋台みたいなお店が出ていて、そこで金属製の耳かきが、103円(確かあのころの消費税はまだ3%だったハズ!)で売られていました。

 それが、「恋人」なるものから買ってもらった最後のプレゼントとして今に至っているという時点でヒジョーに残念なお話なのですがそれはさておき。

 

 その103円の耳かきは、サイキョーでした!

 とにかく細くて長いので、どれだけでも耳垢を取ることができる!!

 わたしは毎晩耳そうじをしました。

 

 いつしか。

 気づいたときには耳の中はかさぶただらけ!(はいまたざんね~ん!)

 かさぶたができる、かさぶたの中がジクジクする、また例の耳かきで耳そうじをする、そうしてまた耳の中が傷ついて……そんなことを……何年繰り返していたことでしょう(途中のどこかで気づけよって話なのですが、そういうドンカンなところが別名「鈍代さん」なるわたしの個性? なので……ハハハとから笑い)。

 

 そんなことを何年も続け、別にオトコに未練があったせいではなかったのですが、なんかその耳かきで掃除しないともの足りなくなってしまっていて……でもある日、思い切って捨てました。

 

 一方でわたしはヒジョーに肌がヨワイ子です。ココロが弱い子は肌も弱い、関連性が実証されているそうです、メカニズムは忘れましたが。体を洗う石けんにも困るほどです。顔に合う化粧品が体に合わないこともあったりして、相当めんどくさいです。ちなみにおととしの冬くらいからは、体のスキンケアのために、油分と水分を一度に補給できるものをと思い(超横着!)、ドラッグストアで売られていて、そこそこのお値段(とは言え2,000円もしませんが)の、顔用のオールインワン化粧品を体に塗っています。それでもこのじめじめした梅雨時期でも、朝塗らなければ夕方には腕が乾燥しているというめんどくさぶり!

 なので、当然皮膚科へ通っています。

 綿棒に、皮膚科でいただいた軟膏を塗って、耳のケアをしました。

 すると、これもまたいつの間にか耳の傷も治っていました。めでたしめでたし。

 

 と行かないのが、わたしの残念なところ、イェーイ!(なぜか今夜はハイテンションなのです)

 

 今年……04月くらいからでしょうか? それまでどう対処していたか失念しているのですが。

 月に1度、決まって真夜中に、耳が痛がゆくなって目が覚めるのです。

 例えば初め右側の耳がかゆくて目覚めたとすると、右の耳を綿棒で掃除をし、大量の耳垢を発掘し終えるころ、左の耳がキョーレツにかゆくなり、まだ左の耳の大掃除。

 そんなこんなで1時間、睡眠時間が削られる、という月が、2,3回つづきました。

 

 ふと考えました。

 わたしはかゆくなったときにしか、耳そうじをしていない、と。

 整骨院の先生、お2人に、

「いつ耳そうじされます?」

 と、いい年をして恥ずかし気もなく尋ねました(「恥」という概念をいちいち気にしていては、このヨシダの人生は、とても苦痛でやってられない、ハハハとまたから笑い)

 1人の先生は、毎晩風呂上り。もう1人の先生は、「気が向いたとき」。そんなお答えが返ってきました。

 ちなみに、わたしにとって唯一の同居人である母は、毎晩風呂上りに耳そうじをしている人です。よほど血行が良いらしく、風呂から出るたびに、

「嗚呼耳かゆいわ。誰か噂してるわ」

 と独り言を言うので、

「心配せんでも悪口やで」

 と、わたしはお決まりのお返事をします。

 

 話は変わりますが。わたしは寒候期は10日に1度、暖候期は1週間に1度、手の爪を切ります。予定表に書き込むほど、ルーティーンなのです。

 そこで。

 耳そうじも爪切りと同じタイミングでしよう! と決定してみました。

 

 初め。

 かゆくもない耳を掃除することに、なぜか少し抵抗しました。腹が減っていないのにメシを食うような、耳にとって過負荷で不必要でお節介なことをするような気がしたのです。

 そこで、綿棒に、皮膚科からいただいた軟膏を付けて掃除をしました。

 すると!

 謂わば皮膚炎治療薬であるお薬には、新陳代謝を活発にする作用があるんですかねぇ? なんか、3日後くらいに耳がすごくかゆくなりました。はい。耳垢さんもごっそりと出てこられました。

 さすがにこれはすぐに学習し、今度は、体に塗っている、例のオールインワン化粧品を綿棒に塗って、耳そうじをするようにしました。

 結局それで今のところ安定しているようです。

 でも――思い込みなんでしょうか――、耳がかゆいときに耳そうじをするのが、一番たくさん耳垢さんが取れる気がするんですよね。それが「耳そうじのタイミング」なのではないかと思うのですが……睡眠時間を生活で優先順位の一番に位置付けているわたしには、耳がかゆいために睡眠時間を削られるというのは耐えがたく、また、眠っているときは暗いので、そんな中で耳そうじをしても、「発掘実績」をしっかりと確認できないことにも一抹の悔しさのようなものがあり……ま、週に1度、或いは10日に1度というのがベストなのかなぁと考えています。

 

 あ、そうか。耳鼻科の先生に伺えばいいのか! でも知り合いにいないしなぁ……まあいいや。

 

 最後に。

 綿棒って、固くないですか?

 わたし、あれで耳の壁を上手く掃除できる気がしないんですよね。

 なので、新品の綿棒を使うときは、あらかじめ綿棒を押さえて、つまんで、綿をほぐす、とでも言うのでしょうか? 先細りした少し長めの綿棒に「加工」してから使っています。耳の奥のコチョコチョ感が気持ちEデス。

 それから。

 綿棒って、1回使い捨てされてます?

 わたしは↑のような感触が好きだし、化粧品を塗って使っているせいもあるかもしれませんが、何回も使って、綿をその都度引っ張って減らして、ほとんど「棒」になるまで使います。

 で。

 使いかけの綿棒の置き場がぐちゃぐちゃなので、今3本――テーブルには3本だけど、枕元には別のものがもう1本――ある、という状態です。ばっちいお話ですみません。

 

 例の、103円の耳かきを使っていたころ、

「耳そうじで金儲けできんかなぁ?」

 と、真剣に考えたことがあります。

 あ。ひとさまの耳そうじをする仕事じゃないですよ。自分の耳を掃除することを仕事にしたかったんですよ、アホでしょう!

 そのときに考えたのが、もしかしたら耳垢を研究している人がいれば、お役に立てるかなぁと。

 

 なんか、ほんとに、耳がかゆくなってきました。

 

 今日は、九州北部に梅雨前線が停滞し、活発に雨を降らせていて、実況は知りたいのですが、犠牲になる人の話とか、避難できずに救援を求めている人がいるとか、そんなニュースを聞くと遣り切れなくなるので……気象予報士の資格を持つ者が災害から目を逸らしてどうすんだ、って自分でも思うのですが、つらいのです。感情的な人間で、どうもいけません……気晴らしにバカ話に逃げた、のかもしれません。

 自然と人間とが上手く共存していけますように。祈ります、心から。