キッズラインは、日本にベビーシッターのインフラを作っていくお仕事。
先駆者として、道を作っていくのが役目。

遅ればせながら、つねざわ社長のvoicyをチェックした。
社長が繰り返し言っていたのが、そういうこと。

ベビーシッターのお仕事は正直言うと、まだ道が整ってるわけじゃない。
長い間は富裕層しか使えない、しかもアナログなシステムだった。
今でも、バッチリ浸透してるかといえば違う。
私の元にはありがたいことに、色んな方面からのオファーが来る。
訪問介護だったらもっと狭いみたい。
裏を返せば、まだ地元密着ができるほどは利用者は増えていない。

あと「ベビーシッター」なんて名称だけど、実際には年長さんとか小学生とか、ベビーには程遠い子供が多い。
中には、大人顔負けの知識を持っていて、年上の知識人のお話を聞いてる気分になったことすらあった。
(多分、私の前職が関係してるのもある)
接し方も当然、ベビーじゃあない。

自分でできる!やれる!がどんどん育つ時期。
「保育者はどんどん要求を聞いてあげて」の幼児期と同じようにしてたらたーいへん。
呼称はいつも「先生」や「サポーターさん」
「ベビーシッター」なんて名乗ったことないなあ。
子供のプライドが、許さないと思う。
というか、そうであってほしい。
「ベビーシッターさんに来てもらってるよ」と言われてなんの抵抗も無いようでは困る。

ということは。
「ベビーシッター」とはまた別次元に、「キッズ」のシッティング技術も確立されなきゃいけない、と私は思う。
「キッズ」に「ベビーシッター」の技術をされて、子供のわがままが増長しちゃいました、なんてことはあっちゃいけない。
キッズにはキッズの接し方も、それからキッズ自身への指導も必要だろう。

そう考えると、キッズラインの事業ってまだ、実験段階。
ペアレントさんもある意味、我が子を使って育児の実験をしてるのかもしれない。
シッターに預けて、愛情不足の情緒不安定になるんじゃないの??
そんな不安もゼロではないだろう。
それでも協力してくれてる。

業界地図を見るに、残念ながらキッズラインの名前は見つからない。
上場もしてるらしいけど、株価を検索しても出てこない。(おーい!)

まだまだ、全てが実験段階。
その育児文化を作るのは、私たちシッターと保護者。