カリン・ルーベンスタインの本(愛しすぎる母親たち)に、
家族を元気にするために、母親の過大な犠牲に頼っている社会は、母親を利用して傷つけているだけである。
そこには、母親を家族のお手伝いとみなす文化があり、母親が自尊心や自信を持つ上での乗り越えがたい障害となっている。
というような文章がありました。
子育てが次のステージになった時に、ふと出会った文章ですが、ずいぶん助けられました。
母親の自尊心や自信を取り戻すために、どうすればいいのか?
それは、苦しんでいる母親自身が拒否しなければならないと、書かれています。
女性の異議申し立てこそ、犠牲についての社会通念を粉砕し、消し去るための有無をいわさぬ大きな力となるのである。
それ以外に道はないのである。
と書いてありました。
子どもが生まれ、一生懸命になりました。そして、子どもがある程度大きくなったときに、すごく辛いなと思う日が増えました。
誰も私のことをわかってくれる人がいないと思うようになりました。
家族といると孤独になるようになりました。
体力が落ちてきた事や体調の変化もそう思うきっかけだったと思います。
家族は食後ソファーに座って寛いでいるのに、後片付けをしても、私には座るところがない生活でした。
そしてまた孤独に…。
でも、この文章に出会い、すごく勇気をもらい、私もソファーに座りたいとおもいきって言いました。
狭くてもぎゅうぎゅうのソファーに座りました。
家族はキョトンとしていましたが、狭い!と笑ってくれました。
そして、今はいつでも好きなときにソファーに座れるようになりました。
私は疲れたら、ちょっと休憩。と座る人になれました。
ずっとソファーの席を譲っていると居場所がなくなります。
私自身がそんな家族を作っていたのかもしれません。
母親だって疲れるし、みんなと一緒に寛ぎたいと言わなければいけないんだと知りました。
誰に言われたわけでもないのに、理想の良い母、良い妻像で苦しんでいました。
そしてそれは、自分自身が作っていて、自分自身で壊さなければいけないんだと知ることが出来ました。
自己犠牲化する女性になって苦しんでいませんか?
