空想航空路線:神戸-福岡線のフライトプラン作成を行っていきます。
神戸空港の西側で到着機と出発機の干渉しない出発経路の作成が焦点です。
まず、現行の出発経路での経路での福岡-神戸線のフライトプランを作成します。
SID:KOBE5/SOJYA transision
AIRWAY:SOUJA Y281 STOUT Y20 KIRIN MALTSE
Arrival:MALTSE arrival/ILS RWY16 approach
↑SimBriefより作成。RJBE(神戸)-RJFF(福岡)
明石海峡を経由しますが、神戸から福岡までをそこそこまっすぐの経路で結んでいますね。ここが大切です。距離は271nmです。
次に関西国際空港のチャートの一部示します。青実線が今回試してみた出発経路です。
↑AIS JAPANより改作。左側の白いところが淡路島ですね。KANSAIが関空、KOBEが神戸空港です。
↑SimBriefより作成。
大阪湾を一周する出発経路から従来のtransisionへ入る経路です。経路の距離は324nmとそこそこ伸びてしまっています。
まとめ
・関空からある程度距離をとると、低い高度(3000ft)が空いているので、KANSAI VORDME 15nm arcに添って飛ぶことで、関空への到着機との距離を確保する。
・出発機が最終進入経路の下をくぐるというのはあまり見たことがない。実際にこの運用がまかり通るかは未検証。従来の出発方式と比較し飛行距離が伸びているので、時間差も懸念される。
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解説
まず、神戸空港から北側へ出発させようとすると、神戸空港の北東方向に大阪伊丹空港がありますので出発機と干渉してしまうため結局、大回りになってしまいます(実際のルートに近い)。
さて、南はというと関空への到着機が飛んでいますね(到着機は離陸機よりどうしても低い高度を飛ぶ距離が長くなってしまいます)。
斜線は関空RWY06への進入経路で、赤実線はRWY24側への到着経路ですが、赤の破線は関空のVORDMEから15nm前後のイメージです。ちょうど淡路島南東の沿岸に添ったような形になっていますね。この辺りでは飛行機は低くても4000ftを飛行するような指示になっています。この下側の空域は空いています。またこの円弧の内側に関空VORDME 12nm arcを旋回する到着経路(BURTN arrival)もありますから内側へも入れません(到着機にかぶらなければショートカットできるかもしれません)。ですから青実線に添って3000ftの高度制限で飛ぶと関空への到着機と水平方向で2nm, 垂直方向で1000ftのセパレーションを維持することが可能です。関空RWY06への到着経路の下を潜ったところで、上昇を開始し東方面へ出発はそのまま東方面へのAirwayへはいります。福岡、長崎など西方面へはKANSAI VORDME 220°(緑線)を超えたところから関空上空のISPUMへ変針し、高度9000ft以上でISPUMを通過。MAIKOから各方面へ分かれます。
ただ、出発機が最終進入経路の下をくぐるというのを他に見たことがなく、この運用が実際に大丈夫なのかの検証ができていません。お詳しい方がおられたらご教授願います。
-記念写真-
↑MSFS2020から。大阪湾
【Microsoft Flight Simulator 2020】
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*SimBriefはNavigraphにより運営されているフライトシミュレーター向けのルート作成ツールです。ここで示したルートなどは空想のものであり航空機の実運用に使用すべきものではありませんのでご留意願います。